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SS風リプレイ@下僕たちプレ01(前編)

日時:7/27


システム:SW2.0


シナリオ名:いちごパンツ

キャンペーン名:ヴァイトと愉快な下僕たち(プレセッション)


GM:upi氏

PL:4名


自PC:ブロウ(ラルヴァ/1女/拳士5*神官5*斥候5*学者5*錬技2*騎馬1*軍師3)

相手PC:

ヴァイト=クロイゼル(ドレイク/男/戦士4*神官5*学者4*錬技1)

ジャスミン(ルンフォ/女/戦士6*野伏5*錬技5*占者2)

ナルザス・ルーザー(ナイトメア/変態/真魔5*操魔5*斥候1*学者1)



内容:

デモンシティには酒場兼宿屋を営む店が沢山ある。

コボルトのボルトの店も、日々危険な冒険に明け暮れる冒険者や、魔晶石などの取引に訪れる商人たちが安心して過ごせる場所として、旅慣れた彼らを受け入れていた。

また、酒場で出す食事や酒がリーズナブルな割になかなかおいしいと評判で、その評判を聞きつけた近隣に住む住民たちが来る事も多く、来た者は皆、美味い料理と酒で一日の労働を労っていた。

今日もボルトの店は大盛況で、決して狭くは無いはずの客席は、ほぼ満席だった。

テーブルとテーブルの間を小柄なコボルト達が、ジョッキや食器を持ってちょこまかと動き回り、違う所では吟遊詩人や楽師たちが、小銭を稼ぐために楽器を書き鳴らしている。


「ご主人様、お体の具合は大丈夫ですか?」


心配そうに尋ねる大柄なルーンフォークの女性、ジャスミン。

その声は、180cmを超える見た目とは裏腹に透き通った綺麗な声で、隣のテーブルに座った男たちは思わず振り返り、ジャスミンの姿を見て、驚愕に目を開いた。

その反応にムッとしたのは、ジャスミンから主と呼ばれたドレイクの若者だ。

ヴァイトは男たちをギリリと睨み、文句を言おうと口を開いたが、心配そうなジャスミンの眼差しと合うと、「心配ない」と短く答える。


「それは良かったです」


純粋にヴァイトの身体を心配するジャスミンは、ニッコリと微笑んだ。

二人が話している間に男たちはソソクサと店を後にし、男たちの座っていたテーブルには、新しい客が座わり、注文を告げていた。

ヴァイトは、残り少なくなったジョッキの中身を煽る。

ジョッキの中身が無くなったのを見るとジャスミンはハッとしたように尋ねた。


「あ、おかわりを注文しますね。同じ物でよろしいですか?」

「あぁ、大丈夫だ。自分で注文を……」


そう言って近くを通るコボルトを呼びとめようとしたヴァイトだったが、残念なことにコボルト達は忙しく、空いた皿を持って厨房に急ぎ足で去っていった。


「……」

「私が注文してまいりますね」


何ともいえない表情の主の顔色を見ることなく、ジャスミンは立ちあがると、カウンターへと向かう。


「相席してもよろしいかしら?」


ヴァイトの後方から艶やかな女性の声が聞こえた。

周囲のテーブルに座る男性たちは、ヴァイトの後方に釘付けになり、不可解に思いながらも振り返ったヴァイトは、ピッタリとした黒い服に身を包んだ、何処か艶めかしい女性を目にした。


「連れと二人なの……同席させていただけると嬉しいわ」


嫣然と微笑んだ女性は、ヴァイトの姿を確認した途端、小さく首を傾げて「あら、ヴァイトじゃないの」とビックリしたように目を丸くした。


「ブロウ、か?」


ヴァイトは以前、一時的にパーティを組んだラルヴァの名を呟く。

その時、注文を終えたジャスミンが席に戻って来、ヴァイトの隣に立つ女性を見て驚いた声を上げた。


「ブロウお姉様っ!」

「あら? ジャス? 久しぶりね」

「お姉様、お久しぶりです……あの、その、あの時は、お世話になりました…」


コボルト温泉での出会いを思い出し、ジャスミンは頬を真っ赤に染める。

慌てて恥ずかしそうに頬を抑え、下を向いたジャスミン。

ブロウは微笑ましそうにジャスミンを眺め、チラリとヴァイトに視線を送り、頷いた。


「あら、ジャス。とうとう、主様を見つけたのね」

「は、はぃ」

「良かったわね」


ブロウの言葉に、主を求めて彷徨い旅を続けていたジャスミンは、コクんと頷く。

その初々しい姿に、良い主と巡り合ったのだと身体全体で表現しているようで、ブロウの笑みは深くなる。

ヴァイトは何ともいえない表情を浮かべる。

ヴァイトの気持ち的には、自分は主と呼ばれていいモノなのだろうかと、若干の受け入れ難さがあったのだ。

もちろん、ヴァイトもジャスミンの心根の美しさは理解している。

受け入れがたいのは、主と呼ばれることに対してで、旅の仲間では行けないのだろうかと悩んでしまうのだ。

そんなヴァイトの姿も、ブロウからみれば、まだ主従になったばかりで日が浅いのだろうと推測され、照れが入っているのだと、微笑ましくなる。

さて、そんな三人の元に、奇妙な物体が近付いて来た。


「ブロウさーん、待って下さいよ。コレって、アレですか? 置いてけぼりを食らわせて、羞恥に身もだえよっていうプレイですよね?」


ブロウの後方から現れた人物は、ウサギの頭だけのキグルミを被った人物だった。

男か女か判断する事の出来ないゆったりとしたローブ姿。声はくぐもって判断材料にならない。

器用に動く両目は、ブロウの傍にいるメイド服姿の大柄なルーンフォークを捉えて、パチンとウィンクしてきた。


「んふふふ、こんばんは。ウサギさんは好きかい? むっちりレディ?」

「む、むっちり??」


キョトンとした表情を浮かべたジャスミンは、首を傾げて目の前の物体を観察した。


「え、と……私はジャスミンと申します。あ、あなたは……兎さん、でよろしいのでしょうか?」

「よくぞ聞いて下さいました! わたくし……」


意気込んで話出す兎を遮る様にブロウがばっさりと告げる。


「紹介するわ。私のお荷物のナルザス。魔法使いよ」

「はぅっ! ブロウ女王様のスナップの効いた愛の鞭が私を襲うっ! あぁん、たまりませんな」

「ナルザス?」


兎の被り物の両目は閉じ、フルフルと身もだえるナルザスの姿に、ブロウは呆れた眼差しと溜息とを送る。

しかし、唖然とコチラを見るヴァイトとジャスミンの姿に、気力を振り絞ってナルザスへ二人を紹介するのだった。


「はぁ……ナル、ヴァイトとジャスミンよ。優秀な神官と、素晴らしいメイド戦士なのよ」

「メイド戦士っ!」


ナルザスの目はキランと輝いた。


「なるほどなるほど、なーるほど! ご主人様に甲斐甲斐しく従うメイド戦士」


ガタンとヴァイトの対面の椅子に座ると、ナルザスは不気味な笑いとともに声を潜めてヴァイトに話しかける。


「ヴァイトくんも羨ましいですね~こんな猛者……いや、素敵な肉体を持つメイドさんとご一緒に旅されるとは」

「い、いや……まだ……」


自分が主と呼ばれるような人物ではないと告げようとしたヴァイトの言葉を、ナルザスは遮る。


「わかっていますっ! わかっておりますとも! 主人とメイドの甘く危険な夜っ! あぁ、わたくしめもブロウ女王様と過ごした熱い、濃密な一夜を思い出してしまいます」

「ただの野営よ」

「満天の星空の下で紡ぎ合う二人の声……そして、組み伏される身体……私の身を貫く衝撃っ! ああ…‥思い出して身体が疼いてきました」

「それって、アナタが護衛の依頼者に夜這を掛けようとして、私に殴られた時のことを言ってるのかしら?」

「あの衝撃っ! やはりブロウ女王様の愛の鞭は素晴らしいと、身を持って経験しました」


うっとりと告げるナルザスと、ウンザリするように訂正を入れるブロウの声。

ヴァイトはブロウの苦労をしのんで、同情する眼差しを送った。


「あ、の……ナルザスさん、で宜しいのでしょうか」


恐る恐る呼びかけるジャスミンに、ナルザスは勢いよく手を上げる。


「はぃはぃっ! お初にお目にかかります。私、皆様の心のアイドルにして一生忘れない素敵な思い出を作る心優しきタビット!にございます」


決めポーズを決めて、ジャスミンに投げキッスをするナルザス。

そんなナルザスの姿に、ブロウは思わず深い溜息を零す。


「確かに一生忘れられないわね。主にセクハラ面では」

「女王様の一生忘れられない想い出の持ち主とはっ! コレは御褒美ですね」


キランと前歯を光らせて、グッと手を握って恍惚に震えるナルザス。

そんなナルザスをマジマジと見ていたヴァイトは、ポツリと呟いた。


「タビット……?」

「タビット? タビット?」


ナルザスの自己紹介の言葉に、ヴァイトは胡散臭い眼差しを向け、ジャスミンはコテンと小首を傾げる。


「私の知っているタビットとは、何か少し違う気がするのですが……」

「深い事を気にしちゃダメさ、素敵な筋肉のお嬢さん」

「ジャス、真面目に相手にしちゃダメよ」


疲れたように呟いたブロウは、ヴァイトの飲み物を持ってきたコボルトに、自分とナルザスの食事を注文した。


「あと、一つ訂正ですが! わたくし、断じてセクハラなぞ破廉恥な真似はしておりませぬ!」


芝居がかった仕草で、キッパリと告げたナルザスにブロウは胡散臭い眼差しって告げる。


「依頼人の商人の娘さんに抱きついて、身体を撫でまわした事をセクハラと言わずして、何て言うのかしら?」

「スキンシップです」


即答したナルザスは、ジャスミンの傍にツツーッと寄り添う。

不可思議そうな眼差しで自分を見るジャスミンにニッコリと笑うと、「仲良くなるためにね」とヴァイトとブロウに目配せを送る。

まずいとブロウが思った時はすでに遅く、ナルザスの手がジャスミンの紺色のクラシックメイド服のスカートをめくりあげた。


「こんな風にっ!」

「え? あっ? き、キャァっ!!」


ジャスミンの悲鳴が酒場に響き、反射的に片手でスカートを押さえたジャスミン。

ヴァイトは目を白黒させ、ブロウは「ナルっ!」と鋭い声を上げた。


「いちご♪ あざっす!」


ナルザスはオォッと目を輝かせて、ジャスミンの下着の模様を言うと、羞恥に真っ赤になったジャスミンの平手がナルザスを襲う。


「何をなさるんですかぁっ!」


ブォンと風を切った平手は狙い過たずナルザスの頬に命中し、その勢いでナルザスは吹っ飛び、後方のテーブルを3卓ほど巻きこんで転がった。

宙を飛んだナルザスの被り物が、すごい勢いで回転する。


「ストロベリィィィィィ!ケェzェキ!!」


謎の悲鳴を上げて転がったナルザス。

それに巻き込まれた客が文句を言おうと口を開くが、平手を繰り出したジャスミンと厳しい顔のヴァイト、冷たい眼差しのブロウの姿を見ると、ソソクサと帰り支度を始める。

その衝撃の間もナルザスの頭から抜けることのなかった兎の被り物。


「わぁ、兎さんすごーい」


能天気な声を上げた10歳ほどの少女が、ナルザスをヒョイっと跨ぐようにジャンプして乗り越え、ヴァイトに話しかけて来た。


「お兄さんたち、盛り上がってるねぇ♪」


イェイと親指を立てグッと握った拳をヴァイトに突き出し、パチンとウィンクをする少女。

ナルザスは見た。跨いだ拍子に見えた少女の短いスカートの中、チラリと見えたパンツは白地にイチゴのアップリケが縫われていたことを。

ヴァイトに親しげに近付いてくる少女。

彼女にどう接していいか分からず、ヴァイトが持て余している間にも、少女は距離を縮め「ボク、ミミ」とニカッと笑った。


「酒場を盛り上げる吟遊詩人のミミっていうんだ。ねぇ、一緒に歌って踊らない?」

「いや……」


最近、このくらいの少女に良い思いのないヴァイトは、どうしようか思案し、同席のジャスミンとブロウを見るが、二人はナルザスを注視していて、ヴァイトを見ていなかった。

ジャスミンに狼藉を働いたナルザスへ注意しなくてはならないが、ミミという少女へおなざりな対応するのも気が引ける。

ヴァイトは眉根を寄せナルザスに目をやると、ナルザスがチラリとコチラを見ていた。

ナルザスの唇は動く。


「メイドちゃんの愛の鞭は……危険すぐる……」


ブロウは良い薬だとばかりにあきれ顔を崩さず、そのほれぼれするような女王様振りにナルザスの身体は痺れた。

真っ赤になって震えながらも、騒ぎに気付いて掃除を始めるコボルト達の手伝いをするジャスミン。

ナルザスが巻きこんだテーブルを直しながら、やり過ぎたかもと心配そうにナルザスをチラチラと確認していた。

そこにナルザスの呟きが聞こえ、困ったように眉を下げる。


「あ、あの……ナルザスさん、申し訳ございません。だ、大丈夫ですか?」

「気にしないでジャス。当然の報いよ―――ナルは少し反省しなさい」


後ろからブロウは声を掛けるが、それでもジャスミンはナルザスの様子が気になって仕方が無い。

そんな中、ボソボソッとナルザスが呟いた。


「ああ………幼気なうさぎちゅあんが……死にそうですよ……ほら、回復か目覚めのキッスしてくれなきゃ……死んじゃいますよ」


ジャスミンは助けを求めるようにブロウを振り返った。


「お姉様……」

「アナタは何度痛い目に会ったら気が済むのかしら?」


呆れながらブロウはナルザスにキュア・ハートをかけると、ナルザスの身体を温かなモノが包み、傷を癒していく。


「あぁ……ブロウお姉さまのムラムラポイント(MP)が、私の身体の中に浸食し、私の身体を作り変えて行く~」


シャキーンと復活を果たした兎の姿に、ブロウは自分が早まったのではないかと額を抑えた。


「お姉ちゃんたち、やっさしー♪ 氷の女王様みたいなお姉ちゃんも、怖い顔してて、実は親切さんなんだぁ♪」


ミミは場の空気を読まず、能天気な声を上げる。

チラリとミミに冷たい視線を向けるブロウだが、ミミはどこ吹く風。


「そーそ、メイドのお姉ちゃんとミミ、お揃いなんだぁ♪」


ヴァイトに流し目を送り、自分のスカートをめくり上げるミミ。

ヴァイトの前に小さな少女の平らなお腹と可愛らしいイチゴのアップリケが付いたパンツが現れた。


「っ!?」

「ほら、ミミもイチゴ♪」


目を白黒させるヴァイト。

ナルザスを助け起こし、振り返ったジャスミンは悲鳴を上げる。


「ヴァイト様っ! いたいけな少女のし、し、下着を見るなんて破廉恥ですっ!!」

「ジャスミン、被害者は俺だと思うんだが……」


ジャスミンの叫びで、周囲のテーブルから白い目をむけられたり、口笛をふかれたりと居たたまれない状況に陥ったヴァイトは頭を抱える。

そんなヴァイトの前に小さな手の平がズイッと差し出された。

不可思議そうにその腕を辿れば、ニッコリ笑ったミミが「見学料♪」と告げる。


「只見はダメだぞ☆ 見学料1Gね♪」

「はぁ?」


呆気にとられるヴァイトをケラケラと笑ったナルザスは、声色を変えて、周りに聞こえるようにフザケタことを言いだした。


「ちょっと!奥さん見ました!? あそこの騎士様ってば、幼女のスカートを剥いで、パンツを見たらしいですわよ」


ギョッと目を向くヴァイト。

知らぬ間に公然わいせつ犯に仕立てられそうで慌てるが、その姿がナルザスの琴線に触れてしまったらしい。

更にケタケタ笑いだして、ふざけ出した。


「1Gですよ? たった1G……それ払っちまえば、あんたの人生助かるんだから、払っちまえよ~。払わなかったらあんた、幼女に強制わいせつで人生オワタだよ?」

「そだそだー! パンツ見た責任取れぇ! 1G払えー!」


腹を抱えて笑いだすナルザスと、その尻馬に乗って騒ぎヴァイトに抱きつくミミ。

その傍ら、真面目な顔をしたジャスミンがヴァイトを静かに諭す。


「……どんな理由であれ、少女の下着を見るなんて、いけません!」

「いきなり見せてきた場合はどうなんだ……」


疲れたように呟くヴァイトに構わず、ミミはヴァイトの身体をペタペタと触りだした。


「ほらほら、お兄ちゃん♪ 早くお小遣い頂戴♪」

「やめろっ!」


ヴァイトが軽く少女を払うと、少女がコロンと床に転がった。

力を入れていなかったヴァイトは驚くが、ヴァイトが何か言うよりも素早く、ミミはジャスミンに泣きつく。


「お兄ちゃんがぁっ!」

「えっ? あ、だ、大丈夫ですか?」


心配そうにミミを抱きかかえたジャスミン。

ミミは今度はジャスミンの身体を触りだした。


「お姉ちゃん、スゴイ筋肉ぅー!」

「えっ! えっ!?」


今度はジャスミンが目を白黒させる番だ。

ミミの小さな手がジャスミンの身体を触りまくり、ジャスミンは愛らしい悲鳴を上げて、その手を避けようと体をくねらせた。


「み、ミミちゃんっ! はしたないですよっ!」

「いーでないかー♪」


楽しげな声を上げるミミに対し、ジャスミンは困惑したように視線をさまよわせた。

自分の力を熟知しているジャスミンは、少女に手を上げられない。

ソレを知ってか知らずか、無遠慮にミミはジャスミンの身体を触りまくる。


「おやめなさい」


静かなブロウの声に、ミミの目はブロウに向き、その見事な双房に釘付けになる。


「はしたないのは、この乳だぁ!!」


ミミは叫ぶと、ブロウの豊かで柔らかな双房をムニュリと掴んだ。

避けようと動いたブロウの動きを、絶妙な連係プレイを見せたナルザスの手が阻む。

ミミに乳を揉まれ、ナルザスからは尻を撫でられ、ブロウの怒りが沸々と湧きだした。


「いい加減にしなさぁーい!」

「きゃぁ♪」

「キャァ♪」


ブロウの身体から手を離した二人は、ギュッとお互いに抱きついて、ブロウをジト目で見る。


「でかすぎから、ちかたないよねっ。うさぎがセクハラするのも仕方ないよね」

「仕方ないよね~~?しょうがないよね~~。デカイのがいけなんだもんね~~」

「だよねぇ」


仲良く声を揃える二人に、ブロウは額を抑えた。

ミミはナルザスと身体をペタペタ触りっこして、隣のテーブルに移って行った。

隣のテーブルでも同じような騒ぎを巻き起こすミミ。


「いや~なんとも逞しい幼女でしたね~。あれは将来有望ですよ」


良い仕事をしたとばかりに爽やかに笑うナルザスに対し、ブロウは「アナタと気が合いそうね」と疲れた溜息を零した。

ジャスミンは疲れ切ったヴァイトを心配そうに見つめる。


「ヴァイト様、大丈夫ですか? ……お水飲まれますか?」

「あぁ、大丈夫だ……水を貰おう」


差し出されたコップを受け取り、中に入った水を飲み干したヴァイト。

疲れ切った三人と対照的に、一人ナルザスは楽しそうに、テーブルの上の食事に舌鼓を打つのだった。



-----<後編につづく>---

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