塔の魔法使いと諦めが肝心
――― バル。早く大きくなれよ。大きくなったら一緒に酒を飲もう。
………父さん。
―――もう、あなたったら。バルは大きくならなくていいの。いつまでも可愛いバルでいてね。
………母さん。
―――逃げろ!母さんを連れて!早く!
……人間。恐い。
―――バ……ル。忘れ、ないで。人間は―――
遮光の板もなければ、布もない一室に朝日が射し込み、眩しい明かりが眠りから覚醒へと導く。
倦怠感の残る身体に、再び睡眠をとろうとして、先程まで見ていた夢を朧気ながら思い出し、身体を起こした。
「人間は……。なんだったっけ?思い出せないよ。……父さん、母見なくなっていた両親の夢。
気付けば、頬には涙の跡が幾つか残っていた。
小さくため息を吐くと、射し込む朝日に視線を向ける。
「もう、朝か…。全然寝た気がしない。」
事実、昨夜は深夜まで起きており、睡眠時間はいつもと比べるべくもなく短い。
だが、それでも身体に刻んだ習慣のせいか、眠くはあるがもう眠れそうになかった。
「さてと…。」
ベッドから飛び起き、軽く支度を整えてから、宿の裏庭にある井戸の水で顔を洗う。
「うぅ…。冷た!」
タオルで軽く顔を拭くと、朝餉の匂いが食堂から漂ってくる。
匂いに釣られ、グウゥっとお腹が盛大に主張し始めた。
冷水に触れたことで頭もスッキリしてきたので、
タオルはとりあえず鞄に収納し、食堂に向かう。
そこには、見慣れた少女が少し身の丈に合わない、背の高い椅子に座り、足をプラプラと所在なさげに揺らしていた。
「そんなことしてたら兄貴に怒られるぞ。」
「マオお兄ちゃん!おはよう。」
「ん。」
マオは昨夜の事を思い出し、少し気恥ずかしそうに頭を掻きながら同じテーブルに着く。と、そこで、眠気というとてつもなく強大な敵に抗っている一匹の竜が居るのに気が付いた。
「どうしたんですか、銀龍さん?すげえ寝むそうですね。」
コックリ、コックリとテーブルの上で船を漕いでいた銀龍は、マオの言葉に何とも鈍い反応を示す。
『……マオか。眠くは、ない。…いや、眠いのか。魔力が足りん。慣れてはきたのだが…。離れすぎていて…まだ、あの形態は…zzZZ。』
いつもの銀龍と事なり、主語もなく、言ってることも、昨夜に話を聞いていなければうまく理解できなかっただろう。
まだソーマと繋がって時の浅い銀龍は、あまりながい時間主人と離れての活動はできない。
当初と比べて、それなりに馴染んできたことで、普段とっている竜の形態や、子供の姿であればそれほど問題はないのだが、昨日の大人の姿に加え、力場を破るほどの魔法の行使は明らかにオーバーワーク。
よって、現在の銀龍はほぼ冬眠に近い状態だった。
「ツンツン。ツンツン。」
「グガァ!……zzZZ。」
銀龍は眠りに着くまいと必死に睡魔と戦うが、本能には逆らえず意識を落としていく。
その側で、ファーファは無邪気に銀龍の頬をつつく。
眠りを邪魔されたことで、反射的に指に噛みつこうとするが、その時には既に指は引っ込められており、銀龍は再び睡魔と戦い始める。
「ファーファ……恐ろしい子。」
「えへへ。褒められちった。」
「褒めてないわ!?ていうか止めとけよ。お前も眠い時に邪魔されたら嫌だろ?されたら嫌なことはしちゃダメだって習ったろ?」
「え…?セラフィは親しい間柄だとそれも一種の愛情表現みたいなものだから寧ろやれって―――」
「あのクソ駄天使いぃぃ。それじゃあ今日から毎晩お前が眠い時に俺が毎回邪魔してもいいんだな?そんなことされたらどう思う?」
「え?うーんと…。えへへ。」
ファーファは少し悩んだ素振りを見せたあと、何故か嬉しそうに顔を綻ばせる。
(え、なに?なんなのこの反応!?もしかして守護者の間じゃあこれが常識なの?俺がおかしいの!?)
残念ながら、塔の唯一の常識人銀龍はおやすみ中だ。
とりあえずマオは、未だ嬉しそうにしながらも銀龍の眠りを邪魔しようとするファーファに軽くチョップをかます。
「…いったーい。」
「止・め・な・さ・い!全く、お前というやつは。」
「はぁい。」
「返事は?」
「はい!」
元気よく右手を挙げるファーファに、満足気にウムウムと頷くマオ。
そんなマオを見ながらファーファはクスクスと笑う。と、マオも釣られて苦笑した。
テーブルの上で完全にオブジェと化した銀龍を置いて、二人は朝食を食べ始める。
「それで?昨日は結局その人置いてきちゃったんだろ?探しに行くのか?」
「ううん。銀が指輪の任意の機能を使って、昨日の事を記録してあるから、まずはギルドに報告に行けって。」
「そっか。俺も昨日は仕事しに行く予定が変なことになったし、一応報告に行くつもりだから一緒に行くか?」
「うん!」
朝食の少し固めのパンに、野菜のスープをあっという間に平らげ、銀龍をファーファの部屋のベッドに寝かせ二人してギルドに向かう。
朝早い時間にも関わらず、いや、朝早い時間だからこそ、ギルドの中は人でごった返していた。
「相変わらずこれには耐えられん。」
むさ苦しい男達がホールを行ったり来たりとしており、汗くさい幻臭がしたようで、思わず鼻の辺りを服で覆いやや露出の多いお姉さんが並ぶ列へと急ぎ向かう。
それにファーファも追従することで、自然と二列になって動いているため、中々思うように進めない。
「お前は指輪の映像を見せるんだろ?なら並ぶのはこっちじゃなくてあっちの方だ。」
「あ、そうなんだ。ありがとうマオお兄ちゃん。行ってきまーす。」
疑うことを知らないような無邪気な笑顔に少し胸が痛んだが、背に腹は代えられない。
今は一刻も早くあの女性の後ろを確保せねば。と、急ぎ進むマオ。
そんなマオの前方から、あからさまに進行方向が逆な男が、下手な口笛を吹きながら明後日の方向に視線をやり、急ぎ足で向かってくる。
一直線のルートを邪魔され、内心舌打ちしながらも周りを軽く確認し、三歩ほど手前で左足の踵を軸に、九十度反転し後ろに下がる。
流れるような動きで、人混みの中誰にぶつかることなくさらに目的の方へと向かうマオ。
その視界の端で、先程の男が不自然に転倒した。
(なんだあいつ?)
一瞥くれた後は興味も無くし、そそくさと女性の後ろへと進んでいく。
「おいこら!てめえ、待ちやがれ!人にぶつかっといて知らん顔たあいい度胸じゃねえか!あぁ!?」
と、後一歩というところで何者かに肩を捕まれ、マオは結局その女性の後ろに並ぶことは叶わなかった。
ガックリと首をおとし、頭だけで後ろを振り返ると、先程一人で転んだ口笛の下手くそな男が自分の肩を掴んでいた。
「あ、口笛の下手な男。」
「んだとてめえ!?」
しまった!と思ったときにはもう遅く、寝不足のせいか思ったことをついポロッと口にしてしまっていた。
「決まりだな…。人にぶつかって来といてその生意気な態度。」
男は卑しい笑みを浮かべながらマオの肩に手を伸ばす。
「表へでな。俺様が僕ちゃんに世間の厳しさってものを思い知らせてやるよ。」
(馬鹿馬鹿しい…。なんだこの人間は。)
あんまりにもな小者臭に思わず溜め息を漏らし、軽く脅すつもりで殺気を向ける。
「っ!?」
目の前で堂々と溜め息を吐くなど、何処までも人を舐めた態度に怒声の一つでも浴びせようとしたところで、子供に似つかわしくない視線を向けられ、男は酷く狼狽した。
(こんなクソガキが、第一線級の冒険者みてえな面構えを…そんな筈ねえ!?唯のハッタリだ!)
男の惨めで虚しい男としての意地が、その身に感じた恐怖を噛み殺し、勢いのままにマオを睨み返す。
『コロセ。』
甘美で強かな、それでいてどこまでも優しいあの声が、冷たい言葉を頭に響かせる。
マオはまだ記憶に新しい昨晩の事を思い出し、みるみるその顔を蒼白に染めていった。
「ハ、ハハ!おいおい、どうしたよ。さっきまでの威勢わよ!?」
一瞬でも恐怖を感じさせられた事が余程癪だったのか、男はマオの肩を思いっきり突き飛ばす。
無防備な状態で受けたことで、マオはその場に崩れ落ち、そのまま口も開こうともせずにただ震えていた。
そんな様子とは反して、沸々と腹の底から沸き起こる憎悪と殺意。
『どうした?殺すんだろ?……コロセ。』
「ち、違う……。そんなつもりじゃ…。」
「ハッ!詫び入れるでもなく、言い訳しようってのか!ぁあんっ!?」
マオの言葉に、更に気分をよくした男は、伏せるマオの肩口に靴底を押し付け虫でも踏み潰すように擦り付ける。
強い砂嵐のような耳鳴りで、男が何を言っているかは聞こえない。だが、頭に響いてくるあの声は一層強く聞こえだした。
『憎いだろう…人間は。どこまでも愚かで…。どこまでも醜い…。家畜にも劣る存在だ。何を拒む必要があろうか。……どうした。…忘れたのか?お前の愛する、父を…母を…奪ったのは人間だぞ!!』
右肩を踏みにじるように置かれていた足を不意に掴む。
「ガッ…い、いてえ!離せオラ!」
フワフワとした酩酊感に誘われるがまま掴んだ足は、自身が思ったよりも力を籠めていたらしく、男は足を引くのではなくマオの顔を目掛けて押し込んだ。
男の野生の勘がそうさせたのだろう。男が痛みに任せ足を引くような動作を見せれば、マオはそのタイミングに合わせ足首をへし折る算段でいたのだ。
上唇から僅かに出血した血を、舌舐めずりでもするように舐めとり、薄く笑いながら悠然と立ち上がる。
その姿に妙な寒気を感じた男は僅かに痛む足にも気を止めず思わず後ずさった。
今までにない爽快感が頭を巡り、深く深く深呼吸をし、男の方へと揺ったりと振り返る。
それはほんの偶然であり、必然でもある。そう、その振り返る際に見慣れた少女が視界を掠めたのだ。
何も考えることもせず、ただ爽快な感覚に身を任せていたマオが無意識に口を開く。
「ファーファ…。ッッツゥゥ!?」
呟きが漏れ出、一拍もしない内に嘗てないほどの頭痛が頭を走る。
盛大に顔を顰め、再び頭痛が起きないことで、恐る恐る目を開いていくと同時に、辺りの喧騒が耳に甦っていった。
鞄が妙に熱を持っていることに気付いたマオは、鞄に手を伸ばそうとしたところでその手を止めた。
「そこまでです!何があったかは知りませんが、これ以上騒ぎを起こすようならギルドとしても考えがあります。」
男とマオの間にギルドの職員が割って入ったのだ。
「チッ!クソが!……てめえ覚えてろよ。」
ちらほらとマオ達の事を見学してしていた者達も、事が収まったことで興味をなくしたのか、依頼が貼られている掲示板に向かったり、受付の列へと向かって行く。
「大丈夫でしたか?」
「あ、ああ。問題ない。」
「申し訳ありませんでした。気付くのが遅くなってしまいました。何分朝は人の出入りが激しいもので…―――」
本来冒険者同士の問題にはよっぽどの事がなければギルドは介入しない。
周りからすれば、子供をいい大人がいたぶっているように見えたのだから、仲裁が入ったのはまあ当然だろう。というのが大多数の意見だ。
勿論中にはマオが街中での依頼を一人で受けるには到底信じられない量を掻っ攫っていっているのを知っており、その筋の怨恨であろうと既に検討を付けて早々にその諍いから興味をなくしたものもいた。
が、ギルドからすればそんな小さな事はどうでもよかったというのが本音だ。
目の前の少年は、守護者の中でも名高い塔の守護者の推薦を受けた者で、これは本ギルド内では公然の秘密。
その少年を通して守護者の怒りを買ったとあればギルドはおろか、この街は一瞬にして地図から消えることは間違いない。
守護者は名前とは異なり、守護に関しては腰が死ぬほど重たいが、破壊についてはほんの気まぐれで起こしかねないことをギルドは知っているのだ。
現に、そうして地図から消えた街が幾つかあることは世界中の者が知っている。
一説によると、守護者は《守る》ということに関しては何かしらの制限があるのではと囁かれている。
このような事柄から、ギルドは慌てて対応したのだが、既にマオの唇からは微量に出血が見られ、肩口には靴の跡が綺麗に付いてしまっているという事態に、職員はただただ言い訳を述べることしか出来なかった。
そんな事情を露ほども知らないマオは、徐々にほぼノーブレスに変わりつつある職員の口上にドン引きだ。
「い、いや…いいから。ほんと気にしてないから!」
「いえ、そう言う訳にはいきま――」
「ほんとやめて!?是非とも止めて!目立ってる!?恐ろしいほど目立ってるから!?」
ギルド職員の過剰な反応に、周りの冒険者達の好奇、疑惑と、様々な視線がマオに注がれている。
全く望んでいない形の注目に、マオのライフはガリガリ減っていた。
「昨日の依頼ですか?」
なんとか穏便、且つこっそりと謝罪を受け取り、漸く本題にたどり着いたマオだったが―――
「ああ。昼からの依頼だったんだが、失敗…っというか、なんと言っていいのか。」
なんと説明していいのかわからず、説明に倦ねていた。
「失礼ですが、ギルド印章、マオ様の場合はまだ指輪ですね。そちらの方を拝借しても構いませんか?依頼を受けていないのであれば任意でしか記録の切り替えはできませんが、依頼を受けてからの行動であればすべて行動が記録されているはずですから。」
「あ、えーっと…。その。」
歯切れの悪い返答に、職員は駆け出しならではの反応と判断して愛想よく笑みを作る。
「大丈夫ですよ。情報は絶対厳守…といっても犯罪行為があった場合はその限りではありませんけど。フフフ。」
細く、しなやかな手を口許に寄せ、柔らかく笑みを浮かべる。
彼女には全く悪気はない。ないのだが、マオは《犯罪行為》の部分で思いっきり思い当たる節があるせいか、両肩をブルッと一瞬震わせた。
「あ、はは。いやだなぁ。そんなこと、あるわけ、ないですよ…。」
マオとしては精一杯取り繕っているつもりなのだが、如何せんその手の経験値が足りないため、声が段々と尻窄みになっていく。
「フフッ。大丈夫。冗談ですから。では、指輪をこちらへ。」
「は…はい。」
この時マオは、有罪判決が確実な被告人が、裁判官の言葉を待つ気持ちを理解したという。
指輪を受け取り、受付の奥の方へと引っ込んでいく彼女の後ろ姿を、諦観の表情で見送ったマオは呟く。
「よし…………。逃げるか。」
宿の部屋まで何回くらいの転移で着けるかなぁ。等と、表情はそのままで転移をしようとして、脇腹に強い衝撃が走った。
「き・さ・ま・は、毎度毎度喧嘩を売っとるのか!?」
脇腹に向かってタックルをしてきたファーファに、これでもかと力を籠めてアイアンクローを極めるマオ。
「痛い痛い痛い!?うぅ…酷いよマオお兄ちゃん。」
「酷いのはお前の頭の中身だ!?そこんとこだけは譲らん!!全く…。で?もう貴様の用事とやらは終わったのか、ファーファ。」
ファーファからすれば、タックルするつもりではなく、ただ抱きついてきただけということを知っているマオは、これ以上怒るに怒れず、話題を変える。
「ううん。まだ時間が掛かるから好きにしてていいって言われたから遊びに来たの。終わったら呼んでくれるって言うから。マオお兄ちゃんは?」
「俺か?………ッ!?」
ファーファの一言で、つい今しがたまでは逃げる算段だったことを思い出したマオは、転移のことも忘れて踵を返そうとして呼び止められた。
「…お待たせ致しました。」
職員の翳った表情に、マオの顔は再び諦観の表情へと戻る。
「あぁ。いえ。ほんと、全然待ってませんから。」
「申し訳ありません。何故だかは不明なのですが、マオ様の昼前後辺りからの記録が一切行われておらず、確認が取れませんでした。こちらは午前までの依頼の報酬になります。」
そう言われ、お金の入った麻の袋と指輪を返却される。
事態に付いていけないマオは、渡された袋と指輪を受け取った体勢のまま固まっている。
「昔と違い、今はこういったことは殆んど起きないのですが…。とりあえず先方に確認していますのでもう少しギルド内にてお待ちいただけますか?」
「へ?あ、いやいや。確認とかほんといいんで。ちょっと用事を思い出したのでこれで―――」
「お待たせ致しました!」
これで帰ります。と言おうとしたところで別の職員がマオの言葉に割って入る。
ちくしょぉぉぉぉぉ!とマオは内心毒づく。勿論、ギルドの凄まじく素早い対応に、だ。
ギルドはこれ以上守護者の関係者に悪印象を植え付けないよう、職員一同で最善を尽くしただけなのだが、マオにとっては最善ならぬ最悪の事態だった。
昼前には女性を助けるためとはいえども、街中で暴れ、最後には「お前が悪い!」と一言残して逃げている。
当然これは依頼とは関係もなく、記録も消えているのでなんということでもないが、問題は依頼者の家に着いてからの執事らしき男との戦闘。
一般人を逸脱した動きはともかく、言動については、まず家の関係者であろう事は間違いない。
そんな相手を殺そうとしたのだ。
勿論、正当防衛ではあるのだが、普通の家とは明らかに違う、風格、とでも言えばいいのだろうか。
つまるところ、貴族が住まうような荘厳で格調高い、マオ風に言えば、やたらと無駄に金が掛かっていそうな家にしか見えなかったのだ。
となれば話は当然変わってくるわけで。白いものも黒と言われれば、冒険者に成り立てのマオとでは信用度が天と地ほど差がある。と、僅か一秒足らずでマオはこの答えまで行き着いた。
(ヤバイヤバイヤバイ!逃げ…れないよなぁもう。………ヲワタ。俺まだ50年も生きてないのに…。今から成長期なのに…。…………泣ける。)
深く溜め息を吐き、薄ら笑いを浮かべながらゆっくりと受付の職員へと近付いていく。
気分は宛ら、絞首刑の階段を上っている感じだ。
「では……聞こうか。」
やけくそだった。もうこうなったら開き直ってしまえといつも通り少し尊大な話し方で職員に問うと―――
「はい。昨日の事は気にしていないので、時間が空き次第直ぐにでも依頼をしに来てほしいとのことです。」
と答えが帰ってきたのだった。




