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クロード家の云々  作者: カキちゃん
第四章 
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第77話「怨念の種」Part2



(社員寮に植えろって言われたけど、犯人に繋がる場所に植えられるのか?)


アラタは社長室、工場に相記化を植え、次は社員寮。シュティーの推測なら従業員が犯人で、社員寮を使っている者という話だ。


(しかし、これが寮か…まるで刑務所だな)


社員寮の全面は薄灰色の色で統一されており、いたるところに監視カメラが設置されている。窓の数も限られている。

電波も遮断されている為外界とは通じない、言わば監獄のような場所である。


(ん?あれは)


アラタは一人の従業員に目がつく。それは昼に見かけたルカだった。トボトボと夕飯を運ぶルカに、他の従業員がちょっかいをかけ、ルカをおもむろに蹴飛ばす。ルカは手にしていた飯もろとも盛大にコケる。

だが誰も助けることはない、ルカの姿を見てる。


(監視カメラがあってもか、つまり会社は容認しているということか)


確かに電波が遮断されている為、外部には漏れることはないだろう、それでもこの腐りきった様子にアラタは吐き気を催す。


ただその時だった、ルカの口角が少し上がった。いじめられているのに、アラタは気になりルカの部屋へと向かった。


ルカの部屋は綺麗に整理されており、埃ひとつない。アラタは机の引き出しを調べる、引き出しは2つ。一つは鍵がかかっている。とりあえず鍵の付いてない引き出しを開ける、中には家族へ送る手紙を書いてたのか便箋が入ってある。どれも綺麗に整理されており、ルカが几帳面だということが分かる。

そして次に鍵のかかった引き出し。アラタは手持ちのピッキング道具でカチャカチャと開ける、一分も満たない内に開錠される。

アラタは引き出しを開ける。そして中に入っている物を目に少し驚いたと同時に納得した。

中には銀色の筒が入っていた、下手に捨てられない為引き出しに隠すことしか出来ないのは当たり前。


(劣悪な環境といじめが原因ってところか)


アラタは銀色の筒を手に取る。重さからして中は空だ、以前カリスベッタで対峙した通り魔が使用した物を確認していた為空だということが分かる。


(さっきの顔、またどこからか仕入れるだろう、今捕まえることは出来ても意味はないしな、とりあえず…)


アラタは天井を確認する、天井には換気口がある、アラタは換気口の中に手を入れる。


(いい情報掴めよ)


そして相記化を植えた。


相記化。

情報を蓄積しそれに応じた花を咲かせる能力。花に触れる事で蓄積した情報を読み取れる。


アラタが植え終え離れようとした時、ガチャとドアが開く音。アラタは咄嗟に換気口から離れた。


「あれ、誰かいた気がするけど」


ルカは周りを見渡す。


(クソ…しまった!)


アラタは咄嗟の事で引き出しの鍵をかけるのを忘れていた。


「……開いてる……」


ルカは引き出しが開いてた事に驚き周りを見渡す。


「…まぁいいか、誰にしろ、アイツと同じように殺すだけだ…」


ルカはニヤリと不気味な笑顔をしていた。


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