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クロード家の云々  作者: カキちゃん
第三章 
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第71話「連なる闇」

 シュティーは、アラタが持ってきた銀色の筒について、エルメルに連絡をしていた。


『既にそちらにもブースターが広まっていたか、売人の情報は掴めたのか?』


「いや、アラタはその時ブースターの情報知らなかったから、調べる事は出来なかった、というか“しなかった”だね」


『ふん、有用な駒を従えてる割には、情報伝達が出来てないな?』


「ボクも依頼で忙しかったからね、それに駒じゃなくて家族だから」


『どちらにせよ、今後ブースターはソルズカ全域に広まる事が懸念される、巷では話を嗅ぎつけた他国も、ブースターについて話を求めてるらしい、私としてはどうでもいいが、くれぐれも気をつけることだな?』


「おっけ〜エルメルも何かあったら連絡してね」


『何もないがな』


「つれないね、それじゃミルムは振り向いてくれないよ?」


『私とミルムはそんな関係ではない』


「はいはい、“例の話”だけど全然起きないよ?」


『“アレ”はあくまでも、予感に過ぎない、だが近い未来に訪れるのは間違いないだろう』


「そっか、とりあえずありがとうね、何かわかり次第連絡するよ」


 電話を切る。シュティーは息を吐く。ブースターについて何か分かれば良いが、現状知っている者はアラタが対峙した棘の能力者のみ。今は小さな火種だが、やがて国、世界を混沌に導く代物には間違いないだろう。


 数日後。


「ボス!!!! 大変だ!!」


 アラタが血相を変えて飛んでくる。手に新聞を持っている。


「こんな朝からどうしたの?」


 アラタは手に持った新聞を無造作に差し出し指を差す。そこには「CID護送車襲撃事件」と見出しがあった。


 内容によると、カリスベッタでの通り魔事件の犯人を監獄へ護送中の事、何者かにより護送車が襲撃され、護送中の通り魔事件の犯人含む、護送車の運転手及び数名が死亡したと言う話だ。裁判が終わった直後の犯行であり、遺族の犯行とも思われたが、不可解な点が多いらしい。運よく生き残ったCID職員が言うには「急にその場に黒い何かが現れた」らしい。CIDは事件を重く受け止め、現在捜査中らしい。


「これもブースター絡みだったりするのかな…口封じの為に…」


「かもな、正直こいつしかブースターに繋がる奴がいなかったのが尚更キツい」


 アラタの追体験なら売人の足取りを追えたが、それを潰された。


「正直思ってた以上だね、このブースター絡みは」


 シュティーは新聞をぎゅっと握りしめた。



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