表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
クロード家の云々  作者: カキちゃん
第二章 
36/91

第34話 「水上の闘い」

水上カジノ〈ノクターリカ〉──煌々と輝くライトと高級感溢れる装飾の中、レガルドは深い眉間の皺をさらに刻みつけていた。彼の眼差しは冷たく、何か不穏な気配を感じ取っている。


「おい、カリナを呼んでこい」


部下が素早く動く。数分後、妖艶な美貌を漂わせるカリナがゆっくりとレガルドの前に現れた。


「レガルド様、どうしましたか?呼びつけるなんて珍しいですね」


その声にはわずかに挑発めいた色気が混じっているが、レガルドは気に留めずに切り出した。


「例の……イカサマしてた男と繋がっている政治家の情報は掴めたか?」


カリナは一瞬、首をかしげる。


「男は舌を噛み切って死んだって……シェイドに伝えるよう言ったはずよ?シェイドから何も聞いてない?」


レガルドは険しい表情で問い返す。


「シェイドなら、2日前にサンティーノ島に来た奴を始末したと報告してきた。カリナ、その話は確かか?」


カリナは自信ありげに答えた。


「えぇ、昨日シェイドはレガルド様に報告するために帰って来ていたわ。多分、他の者もシェイドの姿は確認しているはず」


レガルドは懐から携帯を取り出し、すぐにシェイドへ電話をかける。


「もしもし、俺だ。シェイド、そっちの様子はどうだ?」


電話の向こうから返ってきたのは冷静な男の声。


「特に異常はありません。引き続き怪しい者が来ないか張り込んでいます」


だがレガルドはすぐに引き下がらず、鋭く詰め寄る。


「一つ聞かせてくれ。カリナから聞いたが、昨日帰って来ていたらしいな?だが俺への報告はない。どういうことだ?」


電話の向こうから、微かに嘲るような笑い声が漏れた。


「そうだな……もう少し仲間を見る目を鍛えたほうがいい、レガルド」


突然、声が変わる。低く、冷酷な響きを帯びていた。

レガルドは怒りを滾らせる。


「一体お前は誰だ…?どうせクロードの者だろ?」


「そうだな、二日前にシェイドのフリをして電話したのは俺だ、良かったよ騙されてくれて」


電話越しの声は不敵に挑発する。


「どうせ今もサンティーノ島にいるんだろう?」


「敵を送り込むのは構わないが、自分のことをもっと気にしたほうがいい」


その言葉が終わるや否や、扉が勢いよく開き、息を切らした部下が駆け込んできた。


「ボス!大変です!外にCIDの連中が!」


レガルドは即座に窓へと走る。そこには無数のCID特殊部隊が待ち構えていた。


「シュティー・クロード……マフィアのくせにCIDと手を組むとはな」


怒りが燃え上がる。だが電話の向こうから最後の一言が聞こえた。


「とりあえず頑張ってくれよ。シェイドは始末した。じゃあな」


通話が切れ、静寂が戻る。


「カリナ!お前は地下で今電話に出たやつに応戦しろ!“ドロマ”にも伝えろ!」


カリナは微笑みながら答えた。


「はい、了解しました、レガルド様」


彼女の笑みはどこか楽しげで、戦いへの予感を含んでいた。


「フェルナ!シュティーがCIDに紛れているなら、必ずここに来る。お前が仕留めろ」


フェルナは静かに頷き、屋上へと足早に向かう。


「リオ、部隊を率いてCIDごと壊滅させろ。ギルバートの仇を討て」


リオは無表情に答えた。


「ギルバートって誰?」


「細かいことはいい。俺には誰も勝てない。CIDもクロードもな」


己の能力に揺るぎない自信を持つレガルド。国すら敵に回す覚悟がその言葉に宿っていた。


「おい、ミオナをここに連れてこい。地下だと逃げられる」


部下たちは指示に従い、走り出す。


レガルドは呟く。


「シュティー・クロード……お前の代で、クロード家を終わらせてやる」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ