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『性信親王の寿命、プレスマンで書きかわること』速記談3052

作者: 成城速記部

 大御室性信入道親王は、御寿命十八歳を限りとする、と宿曜道の占いが出ていた。そこで、十八歳の春に尊勝法を行って、長寿を祈願なさったところ、ある人が夢に見たことには、冥府の閻魔王宮に火災が発生して、幾つかの建物が焼けてしまったので、冥府は大騒ぎになっている。王宮には、入道親王の御寿命が十八であることが書かれた札があるのだが、なかなか火が静まらないので、冥府の記録係が札をお移しするときに、プレスマンを持ちながら札を持ったので、十と八の間に、レ点のようなかぎ印がついてしまい、果たして入道親王は、八十歳で入滅されたのだった。



教訓:冥府の記録係が、安っぽい筆記用具を使っていたら、こういうことは起きなかったかもしれない。プレスマンくらいになると、霊力があるのである。

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