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【二式スカラのレポート――6/15/09:55】

 モノレール駅から降りて地下連絡通路を進めば、いつの間にか騎士魔堂院の敷地内にたどり着いていることになる。

 騎士魔堂院とはここ一帯の地下区画を領内だと取り決めているだけで、その名称から連想されるような宗教的建造物がそびえ立っているわけではない。

 それでも騎士魔堂院のゲートとなる中央広場コンコースはそれらしい雰囲気の造形をしていて、旧世界の大聖堂めいた荘厳なファサードで来訪者を出迎えてくれる。

 先を行くエンデバーに隠れるようにして、おれも騎士魔堂院の院内を進む。

 ここは内装までもわざとらしい装飾様式に則っていて、複雑怪奇な彫刻が施された壁面やところどころに埋め込まれたステンドグラスなんかは、この組織で騎士を目指す若者たちを律する視覚効果があるのだと耳にした覚えがある。

 ひんやりとした院内の空気に触れるのはいつ以来だろう。

 この時間帯なら人影もまばらだけど、それでも講義や訓練に参加していない何人かの準騎士たちがこちらを不審そうに目で追ってくる。

 二式スカラの顔を記憶している人間がどれほど残っているのかもわからないけれど、おれを目ざとくガードしてくれたアリルの熱帯魚めいたファッションがめちゃくちゃ悪目立ちしたおかげで、結局は彼女に救われることになったわけ。

 もっとも、おれにとっての真の恐怖はこの先で待ち受けている。


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