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エステル家のお姫様は、今日も大切に愛される。  作者: 下菊みこと


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獣人族

今日、アンリエットは獣人族の国に旅行に来ている。というのも、ジェイドの誘いがあってのことだ。


「アンリエット、獣人に興味はあるか?」


「え?はい、ありますわ」


「じゃあ、ジスランに許可を得たら俺と一緒に獣人族の国に行ってみないか?」


「まあ!とても面白そうですね!是非お願いします!」


「よかった!じゃあ許可取ってくる!」


というやりとりがあり、見事に獣人族の国に旅行にこれたのだ。


「じゃあ何から見ていこうか」


「あちらの屋台に行ってみたいです」


「よし、行こう!」


ちなみにルロワとルーヴルナももちろん同行している。


「じゃあ、このチーズドッグというものから食べてみたいです!」


「いいね!チーズドッグ五本くださいな」


ジェイドが五人分の買ってくれる。


「はい、アンリエット。こっちはルロワの分。ルーヴルナもどうぞ。侍女さんもよかったら食べてくれ」


「ありがとうございます、ジェイド様」


「ぴゃっ」


「ありがとうございます、製作者様。ルロワさんもありがとうとおっしゃっていますよ」


「私のような侍女にまでありがとうございます」


「いいっていいって!さあ食べろ食べろ!」


ということで、みんなでチーズドッグを食べる。グニョーンと伸びるチーズ、アンリエットは楽しそうに食べている。


ルロワとルーヴルナもこれは面白い食べ物だとはしゃぐ。ジャンヌははしゃいでしまわないよう己を律していたが、やはりチーズドッグが美味しいので少し口元が緩んでいた。


軽くいくつかの屋台を巡ってお腹を満たしたあと、今度は色々な文化を見に行く。


専用の染料を使って仕上げる特殊な布の作り方、伝統工芸である茶器の作成、その体験なども楽しむ。


ホテルでは伝統的な民族衣装を身に纏い、温泉なども楽しめた。


「楽しかったですね!」


「そうだな、アンリエット」


「でも、観光客も現地の方も獣人族ばかりでしたね。人族は私達だけでした」


「あー、それな、この国では人族はあんまり歓迎されないからなんだよ」


「え?」


きょとんとするアンリエットに、ジェイドは説明する。


「獣人族も元は魔族扱いされていたからな。獣人族の国では基本的に人族は歓迎されない。この旅行を楽しめているのは、俺がこっそりと認識阻害の魔法で獣人だと周りに思い込ませているからだぜ」


「そうなのですね…!」


「でも、楽しかっただろう?やっぱり異文化を知るのはいいことだよな」


「はい!」


ということで、一泊二日の旅行はすぐに終わってしまった。しかし、アンリエットにとってはかけがえのない思い出となった。

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