表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
エステル家のお姫様は、今日も大切に愛される。  作者: 下菊みこと


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

15/61

リオネル

「お父様」


「どうかしたかな?アン」


「お父様にお願いがあるの…」


瞳を潤ませるアンリエットに、ジスランは頷いた。


「いいよ」


「え?まだ何もおねだりしていません」


「大丈夫。アンからのお願いならなんでも叶えてあげるよ」


ジスランは、度を超えた親バカなのである。
















「ということで、来たわ!」


「まさか男爵家に遊びに行くと言い出すとはね」


「ダメでしたか?お父様」


「まさか。私もあの少年のことは気になっていたしね」


馬車から降りるジスランとアンリエット。


「お姉さん!」


「リオネル君!」


出迎えに来てくれたリオネルが、アンリエットに抱きつく。アンリエットはそんなリオネルを優しく抱きしめる。


「会えて嬉しい…です!」


「ふふ、私もよ!」


アンリエットとリオネルの穏やかな雰囲気に、ジスランとジャンヌは胸にグッとくるものがあった。


一方で男爵も、リオネルの喜びようにグッときていた。


「今日は、僕がお姉さんにお礼をたくさんします!肩揉みとか、マッサージとか、お花もあげます!」


「ふふ、嬉しいわ。ありがとう」


張り切るリオネルに、アンリエットは癒される。そして、ここから怒涛のおもてなしが待っていた。


















アンリエットは、リオネルから一通りマッサージやらお花のプレゼントやらのおもてなしを受けた。アンリエットとリオネルの楽しそうな顔に、一同癒される。


しかし、時間というのは平等なもので、すぐに帰る時間が来てしまった。


「じゃあね、リオネル君。また会えるのを楽しみにしているね」


「お姉さん、体調には気をつけてね。元気でね」


すごく寂しそうな顔で、健気に見送るリオネル。アンリエットはそんなリオネルに、馬車から手を振って別れを惜しんだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ