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襲撃
短剣を貰って数日たったある日
「ガレンさん大変だ!!」
猟師のコーダさんが慌てて扉を開け飛び込んで来た
「東の森に魔物が発生した」
「本当か」
「ああ、黒いモヤモヤを纏ってたから多分魔物だりゃて」
ガレンさんは暫く考えた
そして結論が出たのか僕の方を向き
「シオンの力が借りたい」
その発言にマルタが驚く
「お父さん、シオンを巻き込まないで」
「悪いとは思うが魔法使いが居れば幾分対処が楽に成るんだ頼む」
ガレンさんが頭を下げる前に僕は反射的に「僕の力が役に立つなら手伝います」と言っていた
そして迅速に討伐チームが組まれた
村長のガレンさん、猟師のコーダとその息子のハレル君、そして僕と四人で向かう事になった