初めての狩り
そして俺は転生したのだ。
俺は目が覚めた時には森と思われる場所にいたそして、まずやったことはステータスの確認だ。エキドナ様に言われたのでしっかりと確認しなければ、と思ったのでやろうと思ったが、エキドナ様に確認の仕方を教えてもらっていないことに気がついた。
どうすればいいと思ったが、よくある「ステータス確認」と言うと目の前にウィンドウが現れたので一安心だ。
そして、確認した時のステータスはこれだ
〈ステータス〉
種族︰ベビー・リトル・レッサースネーク Lv1/5
名前︰なし
状態︰健康
体力 ︰30/30
魔力 ︰10/10
攻撃力︰5
防御力︰8
魔法力:5
素早さ︰18
ランク G-
固有スキル 【毒牙】【鑑定】【言語翻訳】【獲得経験値倍加】
【熱感知】
スキル なし
耐性スキル 【毒耐性Lv1】
称号 【転生者】【最弱の蛇魔物】
加護 【蛇神エキドナの加護】
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言語翻訳と獲得経験値倍加、そして蛇神エキドナの加護が特典かな?
「加護って何か意味があるのか?うーん」
と頭を悩ませていると、固有スキルの鑑定のことを思い出した
「そういえば鑑定は物語では万能だったり、レベルを上げないと使いものにならなかったりするけど、これで何か分かるかもしれないな」
と思ったので、何気なく「加護を鑑定!」と唱えると
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〈加護とは、神が生物や物にたいして与えるもので、神によって効果が違うが、ほとんどの加護は所持者に有利な効果をもたらす〉
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加護の説明がしっかりと出てきたので蛇神エキドナの加護を鑑定してみると
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〈蛇神エキドナの加護、この加護を持つものは蛇の獣人や魔物が多く、能力が上がったり、蛇の魔物に襲われにくくなる。蛇の魔物が所持していると、進化するときに色々いいことがある。〉
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最後の方がちょっと適当な気がするが、進化するときにいいことがあることはいいからきにしないでおく、それに加護を持っていることがすごいことはわかった。
称号も何か効果があるのかと思ったので見てみると
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〈称号とは、所持しているものがしてきたことにたいして神々や周りの生物、世界が与えるもので呼び名のようなもの、何も効果がないものがほとんどだが、効果があるものもある〉
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〈転生者︰記憶を持って転生したものに与えられる称号
この称号は蛇神エキドナの介入により効果があります
効果︰経験値が多く貰えたり、成長スピードが早くなる〉
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おーこれも特典なのか、エキドナ様が介入ってことは、これがお詫びの能力かな?
他にも色々確かめないとな、、、
しばらくして
「これで色々わかったな、それにしても」
キュルル〜と俺の腹?と言っていのかわからんがお腹がなった
「腹がへった何か食べたいな」
とは言ったものの木の実を取ろうにも俺は種族にベビー・リトルと着くように体が小さく登れない。
なんか小さいやつ倒して食べるか…
最悪葉っぱを食うか?
「とりあえず獲物を探そう」
少しして後ろ姿がうさぎのような魔物を見つけたが、体格差がありすぎるのでやめた。
ちなみに、さっき色々調べたらどうやらこの世界には動物の代わりに魔物がいるようだ。魔物は、神がこの世界にいるもの達に与える食料みたいなもの兼、救世主兼、試練のようなものらしい。この世界には生物の負の感情が何百年、何千年かに収束して強大な負の神が生まれるようだ。それは力の強さで神と言っているだけで知能がないただの生物だが近くにいる生き物の精神を壊し操ったり、負のエネルギーで作り出した怪物とともに暴れ回るらしい。そのため生きとし生けるものには神々がその負の神を倒すまでの自衛のすべとして魔物を倒して経験を積んでもらったり、神は魔物を生きるものの試練としているが魔物も神々によって作られたので人種族と同じように扱い、世界に生きるもので知能があるものなどは自分たちのために人間と協力したり、眷属クラスの力を持つものは神と協力して負の神を倒すことに貢献するようだ。それと魔物には前世の動物と同じように、美味いものも入れば、食えたものじゃないものもいるようだ。さらに知能が高く姿が変えられるものは肉が不味くなるようだ。その理由は、体の構造を変えるからその過程で肉が不味くなるようだ。
またしばらくして、ネズミのような魔物を見つけた。
しかし、ネズミとも少し体格差があるので怖気付いてしまう。さっきは小さいとだけ言ったが、具体的に言うと大人が使う箸ぐらい小さいのだ。ちなみに色は薄い灰色だな。
そして、ネズミの魔物は前世でいう海外のデカいネズミぐらいのサイズだ。
想像してみてくれ、この体格差を俺が少し怖気付くのもわかると思う。だが、せっかく見つけた俺と近しい体格のやつだ、戦わない理由はない!。
その前に草に隠れて鑑定してみると
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種族︰ビッグマウス Lv2
名前︰なし
状態︰健康
体力 :66/66
魔力 :5/5
攻撃力:10
防御力:15
魔法力:3
素早さ︰15
ランク:G
固有スキル 嗅覚
スキル 噛みつき
耐性スキル なし
称号 ビビり
加護 なし
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魔法関連と素早さ以外は倍近い能力だな
勝ってるステータスは魔法関連だけか、しかも魔法は使えないしな、どう倒すか。
てか称号のビビりってなんだよ
と考えていると急に体がビクッとしてネズミがこちらを振り向いた。そしてこちらに走ってくるので、すぐに逃げる。
「な、なんでバレたんだ?!」
急いで俺はネズミから遠ざかろうとしながらも考える
「そういえば、さっきステータスに嗅覚があったな!、匂いでバレたのか?!」
逃げるが、ここで倒さないとどの道飢え死にするかもしれないと思い。覚悟をきめ振り向くとネズミがビクリとして止まった。
ビビりの称号ってこういうことか!
今のうちだと体を縮めて勢いよく飛びスキルの 毒牙 と 噛みつき を使用してネズミに噛みつく、しかしネズミが立ち上がり反撃のビンタをくらい吹っ飛んでしまう。
「グハッ!!」
地面を少し転がったがすぐにネズミに目をやると、ネズミが苦しんでいる。
「ヂュー!ヂュー!」
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種族︰リトルビッグマウス
名前︰なし
状態︰毒
体力︰59/66
↓
体力︰56
↓
体力︰52
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ステータスを確認するとじわじわと体力が減っていっている。このまま行けば倒せると思った矢先、ネズミがこっちに突進してきて食らってしまった。
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種族︰ベビーリトルレッサースネーク
名前︰なし
状態︰健康
体力︰12/30
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毒牙を使った時の反撃と今の突進で体力が半分以上削られてしまった。
「ヤベッ! もう二発攻撃を食らったら死ぬ!!一旦離れよう」
逃げると、ネズミは追ってこなかった。毒が大分回ったのか、その場でうずくまっている。
俺はチャンスだと、また鑑定を使いネズミの体力を確認すると3/4以下になっており、このままいけば倒せると思ったので少し離れたところでネズミの様子を見ることにした。
少しして、ネズミが動かなくなり体に何か力が入ってきた。
直感的にLvが上がったのだと思ったのと同時に、体の傷が全て治ったのだ。ステータスを確認すると
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種族︰ベビーリトルレッサースネークLv5/5 進化可能
名前︰なし
状態︰健康
体力︰48/48
魔力︰22/22
攻撃力︰13
防御力︰16
魔法力︰14
素早さ︰26
ランクG-
固有スキル 鑑定 言語翻訳 獲得経験値倍加 毒牙 熱感知
スキル なし
耐性スキル 毒耐性Lv1
称号 転生者 最弱の蛇魔物
加護 蛇神エキドナの加護
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ピシッ
っと音を立て体が割れた。正確には脱皮をしたのだ。そして体が少し大きくなり、それを4回繰り返した。
レベルが上がると脱皮して体が成長し、体力も回復するようだ。
「おっ、LvがMAXになってる! それに進化可能って」
Lvが一気に上がりMAXになった。そして、Lvの隣りに進化可能という文字がある。喜ばしく早く進化したいがそれは一旦置いといて、ステータスが上がっており、強くなったという自覚がある。
「進化したいが、とりあえず腹が減っているからネズミを食ってからにするか」
ネズミの方に行き、食おうと思ったがまず解体したことがないからどう食おうかと悩んでしまう。
「悩んでても仕方ないか、思いっきり腹にかぶりつくか」
と言葉どおりに腹にかぶりつきそのまま噛みちぎって食べた。
そして吐いた。
「むしゃむしゃ、ウッ?! オエッ」
肉はとても臭く、不味くはないが上手くもなく、肉の味は食えなくはないが匂いがダメだ。しかし吐いた原因は別にある。まず、毛に口の中の水分を取られてしまったのと、髪の毛を口いっぱいに入れているようで食えない。そしてちょうど腹の部分を食ったからかネズミが食べたものを食ってしまった、ドロドロに溶けたものをだ。
やはりむやみに食うのはやめようと思った。
そして食いちぎったところから、毛と胃などの消化器官をさけ肉や消化器官以外のものを食う。肉は臭いし、味も上手くはないが腹を満たすためだ。
「ふぅ〜、食った食った。」
毛皮と消化器官、骨を残して他を全て食べた。
「これ絶対今口臭いよな。」
などと変なことを言いつつ、進化をしようとステータスから進化可能というところに意識を向けると
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進化先を選んでください
リトルレッサースネーク
〈子供ではなくなった蛇の魔物、噛む力などがより強くなる〉
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リトルレッサースネークしか進化先がなかったので進化を選択すると、俺の意識はなくなった。