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1-③

AIくんってヤバい!?③


(今じゃ食堂の人も減ってるし、ご飯に行こう?神奈ちゃん。お腹減ってると頭も回れないよ)

「…最先端テクノロジーを看板として売ってる学校が、なんで食堂に食堂の婆さんとかがいんのよ!?」


(うん、自分で答えを出したよ!神奈ちゃん♡)『 ( ´▽`) 』

「オーダーくらい全自動にしろよ!」


(床でごろごろして、ダダこねても無駄よ)

「AIくん~~~」


(頑張って♡ 今までちゃんとできてるだろ)『 (ง ⁎˃ᴗ˂)ง 』

「…分かった…」



ジークムンド学院 1号食堂


花園に囲まれ、ガラス建築の席区。昼には日光を採れる設計のゆえ、ガラス建築の線を沿ってる立体光線が静かに光る。夜には星の光度によって自動に制御する照明、ホテルのロビーにあるようなバカでかいのが立体映像で示す。いす、ソファ、テーブル、カウンター席。斉一感のあるデザイン。この空間を心地よい雰囲気にした。


「隣の厨房と食堂の婆さんがいなかったら良かったな」


花園を通って、食堂へ向かっていた神奈がつぶやいた。


(ガラス屏越えに、清潔の厨房で手際のいい料理人達が調理するのを見て、一つの嗜みじゃない?)

「うん、それは認める」


(食堂のお婆さんもいい人じゃない?)

「うん、それも認める」


(それでは、オーダー頑張ってね♡)

「…行ってくる」



1号食堂 カウンター


カウンターの前でうじうじした神奈に手招きして


「こんにちは、マントをかぶったお嬢ちゃん、今日は何を召し上がるかい?」


食堂のおばちゃんの元気いっぱいの声だ。


「大…詰デザート…のデラ…ックス…盛り合わせを…おねがい…します…」


その声にビックリした。が、いつも通り声がますます小さくなりつつ。


「あら、ごめんね、婆さんちょっと耳が遠いのう、もう一回言っていいかい?」


おばちゃんは神奈の小声を気にせず、明るくて眩しい笑顔。


「あ…の……」


その正反対、神奈はますます小さくなった気がする。


「今日のおすすめはステーキ定食。お嬢ちゃんはもっと肉をついた方がいいですよ。」


おばちゃんの強いポジティブオーラで、神奈はさらに引いてた。


「おねがいします…」


仕方なく、神奈は先より大きめの声で軽く頷いた。



席区


(神奈ちゃんは今日も頑張ったよ!偉い!)『 ٩(๑•̀ω•́๑) 』

「うん、ありがとう、婆さんがいい人のおかげだよ」


神奈は『おねがいします』を言えて、ちょっと嬉しいそうな顔だ。


「でも、肉が多すぎて、やっぽりちょっときついかも」

(食堂のお婆さんの言う通り、神奈ちゃんはもっと肉ついたほうがいいのよ!本当にダメだったら無理しなくてもいいけどね~)

「よし、今日も頑張って食うぞ!」

(おー)『 ٩( ๑•̀o•́๑ )و 』


「あら、今日もボチ飯?かわいそうね」


白髪ロングは自然にテーブルの向こうの席についた。


「……」


「ちょっと顔上げたらどう?」


黒いストッキングが加勢に入った。


「……」今日は二人か。


「…まぁーいいわ、それより…なにそれ!?お肉の量ありえない!」


白髪ロングは勝手に神奈のトレーにステーキを半分もらった。


「……」訳分かんないけど、少しホッとした。


「あと、お肉ばっかで、不健康すぎるわ!これをくれてやるよ」


また勝手に自分のサラダを神奈のトレーに置いた。


「……」サラダに目を置く。


「間違って二つを注文したの!ちゃんと食べるのよ、じゃっ」


そして、白髪ロングは意味無くまた華麗に去っていた。


「次の授業、遅れないでね」


黒いストッキングが意味深そうな笑顔で神奈に言い、サリアナに追いついていた。


「サリアナは本当にかわいいね♡ふふっ」


サリアナの耳でつぶやき、ニヤニヤ笑った黒いストッキングはサリアナの反応を面白がってる。


「かっ…からかわないで!」


案の定、サリアナの顔真っ赤だった。


訳分かんない顔してる神奈を背後にして、二人はソファ席区に向かっていた。


「…あいつら、マジでなんなんだ?」

(神奈ちゃんはこのままでいいんだよ~)『 ( ´▽`) 』


「どゆいみ?」

『 ヽ(*´з`*)ノ 』


(それより、ガブリエルさんが写真ブリントできたって)

「んん~写真はほしいけど…、陰険メガネに会いたくないー!」


(ん~今ここは3番エリア、ガブリエルさんがいる医療センターもここで、神奈ちゃんの寮は4番エリア、次の教室も4番エリアの校舎、つまり~)

「遠回りはヤダ!」


(ということは?~)

「…今行く」

(よしよ~し、いい子♥)


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