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3-③

制服脱いて...下着も脱いて...お風呂しよ!③


男子寮204室。女子寮312室。女子寮316室。光学映像で通信中。


「こんばんは、他のクラスの子もいるみたいで、まずは自己紹介でいい?私は1年C組、サリアナ・デェレフィン」なぜか制服を着ている。

「1年D組、洛凡(ロファン)」サリアナの顔を免じて、一応笑って挨拶した。

「な!?お前、なんて格好だ!?今すぐ服を着て来い!」ディーピが手で目を覆って、洛凡に怒鳴てる。

「へ~何~君の目から見て私は全裸だってこと、初対面でセクハラってやるじゃん~」黒いストッキングを着た足を組み、洛凡がニヤリと笑って、甘~い声で返した。


「はあー!この破廉恥な女!もっと恥を知れ!自室にいるとはいえ、今はホログラムでの通信だぞ!?そんな格好して、どういうつもりだ!学生なら学生らしき格好をしろ!」先の返事で火を叩き起こされたらしい。

「あら、その割に顔真っ赤じゃない?興奮してるの?お・こ・さ・ま♥」茶化し返した。

「なー!!!言うこといちいち下品な破廉恥女め!」

「違うよ、洛凡は悪気がないよ。えーと、あのー」慌てて二人を止めようとしたサリアナだが、相手の名前が知らない……


「こいつは1年B組、ディーピ・カクマールだ。俺は1年C組のウラディスラフ・シドロフ。つーか、お前もC組か、見覚えないな」なんでか異常に冷静してるウラディスラフだった。

「え!教室で暴れてた無礼者!?」その冷静さに驚いてるサリアナ。

「てーめーの方なんじゃね?」驚くほど、怒鳴てない。


「おい!そこ!サリアナになんてこと言ってんの!?礼儀くらい覚えてろよ!」こっちにもケンカを売ってた。

「いや、私が失礼なこと言ったから。ごめんなさい、シドロフさん」

「チッ」

「あんた、サリアナが謝ってんだよ、何舌打ちしてんだ?」サリアナの言葉に舌打ちで返したウラディスラフにカッと来た。


「え?舌打ちは友好の挨拶って」洛凡を見て、なんで怒っているのか分からないサリアナだった。

「それとこれとは別だ!」どうやら、洛凡が前に『舌打ちは友好の挨拶』ってサリアナに吹き込んだらしい。

「ハ!人間性も問題ありそうだな、お前」洛凡を見て嘲笑ったウラディスラフ。

「いいこと言ったな、ウラディス」ウラディスラフの言葉を肯定したディーピ。


「へーそちらこそ、人格を叩き直してこいよ!あ~あ~分かった!所持ポイントは人格を含んで演算したんだな、0点をあげなくって残念だけどね!」サリアナのことに関わって、ムキになった洛凡。

「はあーお前が言うか!?」完全にキレモートに入ったディーピ。

「礼儀知らないのはお前だろうが!」訳分かんないで、初対面の奴にあれこれ言われて、イラ立ったウラディスラフ。

「みんな~落ち着いて~お祭りの計画を立つために集まったんだろう」どうしようもないサリアナ。


「「「こんな奴と計画もクソもない!」」」



日曜 朝10時


(以上、神奈ちゃんのグループメンバーの通信記録で~す。ご清聴ありがとうございました~)

「……情報量オーバーロード、あと、辞めたいんだけど……」起きてそうそう、日曜の清々しい朝が台無しになった。

(まぁーそう言わずに、意外と息ぴったりのメンバーだよ)

「どこが?」

(通話を切る時間が同じで~す)

「……」


(ハハ、それよりもっと面倒な奴がいるんだってことよ、メッセージボックス)

「はあー!!!???」内容を見て、思わず大声出した神奈だった。

(神奈ちゃん、いっつもついてないね♥)

「……二度寝する」

(あらあら)『 ヾ(*´∀`*)ノ 』


始まる前に嵐の予感、それぞれ違う欲望を抱いた学生達は、どうな道を選ぶのだろう。デストロイ祭り開始まで、あと:19時間。



日曜 午後2時 


(おはよう、神奈ちゅん、昼過ぎだけど~)

「はあー、……とりあえず状況を整理しよう」厄介ことを受け入れた。仕方なく。

(了解!まずは、メッセージのことだね……)

「それはいい、しばらく死なないだろう。まずは『ありがとう』って件だ!私なんかした?『ありがとうが言いたい』だから、悪い事したじゃないよな?え?でも、水かけられたし?あ、あの時熱中症しそうだから?だいたい、友達になるって、え!どうすればいい?何を話せばいい?話題は何がいい?やはり、女の子だから恋バナ?それでも、オシャレなお店?え!待って、そもそも、友達になって何をするの!?どうやってなるの?友達ってなんなの!?」


(はい!落ち着いて、神奈ちゃん!出入り口は?)

「……バックドア」ベッドでコロコロしてる神奈。

(檢測エラーは?)

「…バッファオーバーフロー」コロコロを止まった神奈。

(バイト数オーバーの場合?)

「ヒープオーバーフロー」起き上がった神奈。

(落ち着いた?)対処方を慣れてるAIくん。

「うん」素直に頷いた。


(ではでは、神奈ちゃん、お友達になるのファーストステップは、部屋に訪れるお客さんを無視しないことだよ)

「…………」

(まあー、そう言ったけど、無視してもいいよ~神奈ちゃん一人占めできるから♡)

「それ、ズルい」


『音声遮断システム:解除。解除成功。ドアモニター:起動。起動成功。顔認識システム起動。起動成功。来訪者:サリアナ・デェレフィン。』

部屋の外から聴き慣れた声が届いてきた「いないかな?」なかなか、返事もらえないから、引き下がろうとして「わー!なに?」


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