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ハーレムなんかじゃない

「えっ、ふゆっち泊まるの?全然オッケーだよ!」

「ああ、とりあえず姉さんに言っといてくれ」

「りょーかい!そういや何で二人は一緒にいるの?」

「仲良しだからです。ちーちゃん」

「そっか。じゃあ納得!」


あっさり納得する我が妹。うん、将来が心配だ。悪い男に騙されないよう神に祈る。まあ、そこは姉さんチェックが入るだろうから心配しなくてもいいか。


「まさか千春さんの携帯に普通に出るなんて……本当に仲が良いんですね」

「まあ、姉さんがやたら可愛がってるからな」

「お兄さんもそうですよね?」

「……いや、それはない。皆猫可愛がりしたらアイツのためにならんからな」

「ふぅ〜ん、じゃあそういうことにしておきます」

「そういや、二人は何で仲良くなったの?キャラとかだいぶ違う気がするけど」

「あ〜、授業わからないところ聞かれているうちに自然と……ですかね」

「自分も甘やかしてんじゃん」

「ですね」

「そういえば千春さんとお姉さんはどうやって仲良くなったんですかね。あれこそ真逆じゃないですか」

「ああ、まあ確かに……」


気になるけど勝手に聞いて夏希さんに怒られるの怖いよなぁ……今度本人に直接聞いてみようかな。面白そうだし。


「あっ、お兄さんまたお姉さんのことを考えましたね。浮気ですよ」

「いや、浮気て……」

「そんな心配しなくても私だって再来年にはボンッキュッボンになってますから」

「それは……ほ、本当なのか?」

「めっちゃ疑ってますね。まあ先のことなんてわからないんですけど。でもほら、私のお母さんを見てくださいよ」

「……確かに」

「お兄さん、最低です」

「理不尽だな、おい!」

「ああ、すいません。お兄さんが一瞬だけ獣のような目になったものですから」

「てか、あれはあの人も悪くないか?」

「ああ、まあ母は誰に対してもああですから」

「それは知りたくない事実だな!」

「あ、そういえば……私、着替えとか持ってないです」

「あー、引き返す?」

「お兄さんは馬鹿なんですか?」

「いや、冗談だよ。じゃあ千秋のを借りればいいじゃん」

「……少し小さいと思うので買いに行きましょう」

「千秋には黙っておこう」

「お兄さん、ムフフなイベントが発生してよかったですね」

「はいはい」

「あ、テキトーに聞き流してますね」


心なしかいつもより口数の多い真冬ちゃんに手を引かれながら、俺はこの先起こりそうなことを考えたが、どれも見当違いなのか考えすぎなのかわからなかった。


「お兄さん、今夜はハーレムですね」

「それは違う」




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