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200文字小説集 vol.2

この時期になると…(200文字小説)

作者: 日下部良介

 毎年のことだ。

 この時期になると、PTAの役員決めで揉める。

 みんな早く帰りたいのに、決まるまで帰れない。

「いっそ、くじ引きにしたら?」

 そんな意見まで出てくる。

「冗談じゃないわ。だったらウチが受けるわ」

 業を煮やして家内が手をあげた。


 仕事中の僕に家内からメールが届いた。

『PTA会長、受けちゃった』

『ご苦労さん』

『あなたがやるのよ』


 どうしてもパチンコのイベントに行きたかった家内がそう言って決めたらしい…。




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― 新着の感想 ―
[一言] うちの学校でも、なかなか決まらなくて困っているみたいです。 読んでいて、いろんなご家庭の様子が思い描かれてしまって・・・・。 思わずニンマリしながら読んでしまいました。 部屋に一人でよかった…
[一言] 奥様オトコマエ! などと思っていたら、パチンコのイベントって……。 旦那様、ご愁傷様です(笑)
[一言] 最後がリアルで笑えましたね(笑)
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