表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

6/19

遙かなる絆-ランナー第6回●EDOハンター、サムナーはムーンウェイの艇に、マコトが乗っていることを確認した。シャトル艇長に 連絡をとるが、時すでに遅し、シャトルαを表す光点が消滅した。

遙かなる絆-ランナー第6回●

地球防衛機構(EDO)シリーズ

飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

●http://www.yamada-kikaku.com/ yamadakikaku2009ーyoutube


サムナーは「シャトルα」の乗客名簿を急いでチェックし、マコトが乗っていることを確認した。


マコトを守るために何名か乗っているかもしれない。


念のため他の乗客もチェックしてみる。


 それからサムナーはEDOの使用艇を準備するよう、空港本部へ依頼した。


 チェックに時間がかかり、艇を発進させた時、すでに数十時間が経過していた。


 ムーン=ウェイにそって航行し、ルート内をレーザーアイで探査してみるが、すでに通過したあとである。



その時、上空のムーンウエイ軌道上で、急にサムナーの艇に衝撃がおそった。


 ムーン・ウェイ、通称シャフトの外部、内部とも要所要所には、飛来する小唄石の衝突からムーンウェイを保護するために、レーザー砲が装備されている。


そーのレーザーキャノンが、なぜか自動的に作動したのだ。


 ムーン・ウェイ、通称シャフトのルートにそって驀進するサムナーの艇へ、レーザーキャノンが次々に発射される。


さらにサムナーの艇は、航続距離は長くはない。


レーザーキャノンの攻撃によって満身創夷となったサムナーの艇は、ようやく近くの軌道作業ステーションヘ辿り着く。


着艇し、作業ステーションのサブルームに入ったサムナーは、「シャトルα」が一万キロ先を航行していることを知った。


 作業ステーションのサブルームの通信機器を使い、連絡をとろうとする。


「私はEDOのサムナーだ。「シャトルアルフア」、応答せよ」


 やがて、返事の映像が小型モニターからかえってきた。


「こちら機長のマルチンだ。何の用かな」


「すまん、マルチン機長。ただちに『シャトルα』をもよりの中継ステーションで止めていただきたい」


 「無理だ、サムナー。この停止地点では前後数千キロには中継ステーションがないんだ」


 「何でもいい、早く止めてくれ。これはEDOの命令だぞ」


 「正式な命令を送ってくれ、君の言葉だけを頼りに、私の一存で停止させるわけにはいかん。EDOか

らシャトルル公社へ連絡をとってくれ」


「ええい、くそ、こうしている間にも危険は近づいているのだぞ」


「何、何だって」


「死の天使共が何かを「シャトルα仕掛けたかもしれんのだ」


 「死の天使だと……」


返事は途中でとぎれた。


無線機の故障かと思ったが、そうではない。



『シャトルα』通過を示す赤い点 と操縦席のマルチン機長映像ともが、軌道作業ステーションのモニター画面から消えていた。


(続く)

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

●http://www.yamada-kikaku.com/ yamadakikaku2009ーyoutube

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ