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遙かなる絆-ランナー第15回■EDO長官オットーは、エスパー部隊に命令し月のアムラーピラミッドに自分の体をジャンプさせた。 そこには懐かしい友が。ムーンウェイの軌道出口に2人はたどり着いたが。

遙かなる絆-ランナー第15回■

(1986年作品)地球防衛機構(EDO)シリーズ

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

●http://www.yamada-kikaku.com/ yamadakikaku2009ーyoutube


地球にある、地球防衛機構(EDO)本部で、EDO長官オットーは、命令を出していた。


「カイロにいる超能力部隊で呼び出せ!

。とりわけ「空間ジャンプ」能力に優れたもの。ここの司令部に呼び出せ」


「わかりました。彼らをこの本部に、自分自身をジャンプさせるのですね」


「ジャンプ」とは、空間移動をいう。


別の係官が報告する


「オットー長官、しかしながら、世界のいる「フイダイ(死の天使)」たちが。不安な動きをしているという連絡が入ってきております」


「何だと」


「いわば同時テロと思われます」


続けて。


「そのテロ、ターゲットは、世界各地に存在する原子爆弾給料倉庫に」


「通常の倉庫は。フエイルセイフが行われていて、核融合は不可能ではないのか」


「それに対する、解除装置対応を行なっている模様です」


本部ジャンプベースに、カイロから、ジャンプしてきた超能力部隊の隊員が、現れ始めていた。


彼らを前にして、宇宙服を着たEDO長官オットーは、明らかに興奮し、命令を出していた。


「私の体を、君たちの力を合わせて月のアムラーピラミッドにジャンプさせるのだ」


「長官、それは、危険ではいませんか」


「今はその論議を言ってる場合じゃない。そのテロをやめさせるためにも私が、アムラー内部にいかねばならん」


「やれ、ジャンプさせろ!」


長官オットーの姿は、本部から、消えていた。


跡に残った、超能力部隊隊員は、すべてをその能力を使い切り、消耗し、全員が息が切れていた。


多くのエスパーの精神的なエネルギーを持って、


長官オットー、は「ジャンプ」を行い、アムラーピラミッド内部に、たどり着いていた。


ピラミッド内部玄室の中で、昔懐かしい「マニ」が実体化し、オットーを、古い友人を迎える口調でいった。


「オットー。君は世界の王になろうとしたね。何を目的として?ええ 犠牲はどれだけだせば 気が済むのだね」



■サムナーはヘルムの側を駆けながら答える。


「サムナー、俺は速度を上げるぞ|


「待て、いいものがある。ただし,マコトのテレポーテーション能力が必要だがな」


「サムナー、いったいこの軌道内に何を入れるつもりだ」


 メースチングクレーターの軌道出口から、大きな発射音が響いてきた。


 そこから飛び出してきたのは「シャトルトレイン」ならぬ「ロケット艇」である。


 EDOの連絡で待ち構えていた、連邦軍の集中砲火を浴びたロケットは大爆発をおこす。


 「ようし、残骸をしらべるんだ」


 しばらくして連邦軍の隊長がいった。隊員がロケットの残骸の方へ近づいていく。


 その間隙をぬって、残骸の中から、マコトを背負ったヘルムが走り出していた。


マコトのバリヤー能力で彼らは爆発から身をまもったのだ。


彼の速度なら、アムラービラミッドまで数分である。


が、アムラーピラミッドまでの道には連邦軍があらゆる火器をしきつめていた。


 やや遅れて、サムナーが残骸から現われ、二人を援助するため、ハンドキャノンを射ちまくりながら


走る。が、全力疾走のヘルムと速度が違う。二人はずっと先を走っている。


 ヘルムの過去の試合のVTRがEDOの情報悩に入力され、彼の走る行動パターンが分析されていた。


その分析結果が、月に設置された連邦軍の高速レーザー砲の照準器に送り込まれていた。


データには月の重力の影響が計算されいる。


高速レーザー砲のすさまじい速射がおこる。


アムラーピラミッド目前、数千m‘まで走っヽていたヘルムの体をレーザーの光条が走り抜けた。


「ぐっ」


「ヘルムー」


マコトが叫ぶ。


彼の生体維持装置は、この一速射でほとんど機能を停止していた。


しかし、ヘルムの体はまだ走っている。


ヘルムは最後の力をふりしぼり、マコトの体をかかえあげると、アムラービラミッドの方へ高く投げた。


 マコトも疲労で意識が原朧としていたが、アムラーピラミッドヘのわずかな距離をテレボートしよう

とした。


その瞬間、マコトの体を速射レーザー砲のレーザー光条が突き抜けた。


 「マ・コ・ト」


 ヘルムはもう眼がほとんどみえなかった。


しかし、ヘルムは走りながら、マコトが射たれたのを感じた。


ヘルムの体に再び、高速レーザー砲の光条が射ち込まれる。


(続く)

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

●http://www.yamada-kikaku.com/ yamadakikaku2009ーyoutube



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