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遙かなる絆-ランナー第10回月への移動を妨害する、テロリストハンター、サムナーに向けてロードランナー、ヘルムは「マコトは新しい世界を生むための種子」と告げる。


遙かなる絆-ランナー第10回

地球防衛機構(EDO)シリーズ

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

●http://www.yamada-kikaku.com/ yamadakikaku2009ーyoutube


■遙かなる絆-ランナー第10回


 ムーン=ウェイ軌道の下が振動している。


そこに小さな穴が開き、やがて大きくなって機械の手が現われる。


グガーン。大きな地響き共に、全身が現われる。


戦闘用ロボットだ。それも外宇宙タイプだ。


「聞き分けのない奴らだ。そなれば、こちらも、力に訴えるさ」


 サムナーが叫んでいた。怒りに、顔はふるえている。


「心配する必要はないよ。ヘルム。僕は対ロボット戦の訓練も受けている」


 そう言うが早いか、マコトはテレポートし、ロボットの背後に回っていた。


彼の脳波は瞬時にこのロボットの内部構造をつかんでいた。


そして、その最も弱い部分を吹き飛ばしていた。ロボットは、EDOテロリストハンターのサムナーの方にズルート倒れかかる。


 「早く、ヘルム、彼のロケットを奪い取るんだ」エスパーのマコトが叫ぶ。


二人はムーン=ウェイ軌道から、作業回路へ出て脱出ハッチに向かう。


 後から、サムナーが、叫ぶ。


 「そういうまくいくものか!」


 ロードランナー、ヘルムとマコトは、脱出用ハッチを開け、宇宙服を着て、サムナーの乗ってきた作業用小型ロケットに辿り着こうとした。


 が、瞬間、ムーン=ウェイ軌道側壁がつき破られ、サムナーが再び、現われる。


二人の前でニヤリと笑う。


 「お二人さんに、ただでロケットを利用させると思うか」


 やにわに作業用小型ロケットは発進する。


ゆっくりと二人の前から遠ざかっていく。


「くそう、サムナ─め」

 瞬間、ヘルムとマコトは、再度、軌道内へテレポートしていた。


軌道上の今いた場所は白熱していた。


サムナーのロケットが、自動的に二人の居た位置にレーザービームを発射したのだ。


 「大丈夫か、マコト」


 マコトの顔は青白い。


 「大丈夫ださ、ヘルムさん。いずれにしても、もうロケットは使えないだろう。我々は、やはりこのルートを走らねばならない」


 再度のテレポートでマコトは疲労困然し、気を失った。


「マコト、しっかりしろ」ヘルムは大声をあげた。


 「サムナー、聞こえているだろう、サムナー、お前がいるのはわかっている! いいか同じサイボーグ同志という事で、俺のいうことを聞いてくれ。 マコトは唯の子供ではない。いいか、新しい世界を生むための種子なのだ」


 どこからともなくサムナーの声が響く。


「笑わすなよ、ヘルムめ。 筋肉ロボットめ 同じサイボーグだと。


きさまは単なる鉄と機械のかたまりにすぎん、ただ速度が早いだけの単細胞ロボットだ。


きさまがサイボーグなものか。


それにそのガキが新しい世界を生むための種子だと! 


笑わせるな。何をたわごとをいう。


そいつは単なる頭でっかちのガキにすぎん。


それに俺はEDOに属するサイボーグだ。現体制を変えるような、そんな手助けができるわけない。


そうだろう、ヘルム」


(続く)

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

●http://www.yamada-kikaku.com/ yamadakikaku2009ーyoutube

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