表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ヒマワリの  作者: ユメキ
6/12

20字改行

 家に帰ると、母が私の喪服を出していた。

最後に着たのは二年くらい前か。体に当てて

みると、大分小さいようだった。そう言うと

母が次に出したのは、母の喪服だった。少し

背の低い母のそれは私にも着ることができ、

明日はこれを着て行くことになった。自室に

戻り、部屋着に着替えてからベッドに寝転が

った。おばさんから貰った袋は机の上に、落

ちないように置いた。さっき見た限りではカ

メラやフイルムに目立つキズはなく、ちゃん

と使えるらしい。どうしようと、どうすれば

いいのかと思った。私は明日由希のお葬式に

行く。由希を見送り、由希とお別れをする。

ただそれだけ。それだけのことしか、私には

出来ない。由希のために何かしたいという気

持ちは強く強く心の中心にあるのに、何をす

るか、何が出来るのかが分からなかった。式

が始まるのは明日午後四時。今からだと一日

分すら無い。何をする?何が出来る?何がし

たい?分からない。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ