月下の戦棋士スピンオフ『零声の無我(れいせい の むが)』―兵棋と呼ばれた少女は、なぜ人間の手を打ったのか―
感情を持たない“兵器”に宿る“記憶なき感情”
「与えられた碁譜」ではなく、「選んだ一手」を打つための目覚め
囲碁の才を兵器へと転化する蒼牙の実験で、記憶も声も奪われた少女──識別名・無我。
命令だけで最適な一手を打ち続けるはずだった彼女の中に、ある“記憶の手”が残っていた。
それは過去に打った、たったひとつの封じ手。
蒼牙が再現した玲秀王の演算“黒羽”に支配されながらも、雫との対局の中で、無我は選び直す。
打つべきは、命令か、それとも“自分の手”か。
封じられた声が、いま静かに目を覚ます──
【プロローグ】沈黙する演算──無我の目覚め
2025/08/05 07:00
(改)
【第1局】鏡像の碁盤──命令の中の違和
2025/08/05 09:00
【第2局】観察記録β──揺らぐ完璧
2025/08/05 11:00
【第3局】閉鎖テスト──命令と封じ手の狭間で
2025/08/05 13:00
【第4局】碁打ちの子──忘れられた原風景
2025/08/05 15:00
【第5局】選びなおす一手──仮面の中の声
2025/08/05 17:00
【第6局】真なる封じ手──交差する系譜
2025/08/05 19:00
【エピローグ】千の手の名のもとに
2025/08/05 20:10