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プロローグ
恭歴1639年、第一次恭誓戦争の最中──────
「うおおおおお! 実験成功だよ!」
ロギリンス共和国の外れにあるロンチース研究所で、ローグヌス博士が助手と手を取り合って喜んでいた。
「良かったですね! これでやっと次元境界神殿制限解放装置の為に売り飛ばした長期間天界冷凍の権利を買い戻せますよ!」
「ああ、ここまで長かったな……」
「ええ……」
二人の目には、うっすらと涙が浮かんでいた。
研究室にたった一つの窓から、朝日が差し込んでくる。
夜明けだ。
二人の運命と、文明の──────
そして、終戦の。
はじめましての方ははじめまして。もしくはお久しぶりです。作者の銀河やきそばです。この作品を読んで下さりありがとうございます。なろうでは7回目の投稿と、まだまだ初心者のため至らないところがあるかもしれませんが、お楽しみ頂けたら幸いです。それでは。