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目玉焼き大戦  作者:
4/10

四口目

「急報!」


 偵察部隊がいきを切らせて走りんできた。


「『ソース』軍に大損害だいそんがい! 味方が優勢です!」


 指揮官は少しだけ表情をゆるめる。『あの作戦』がうまくいったらしい。


 ヨウショク平原にいる味方部隊がおとりつとめている間に、別働隊べつどうたいが『ソース』軍を背後から奇襲したのだ。『いくら』軍、『塩辛しおから』軍、『辛子からし明太子めんたいこ』軍、『納豆なっとう』軍による、精鋭せいえい部隊である。


「固形物をあなどるから、こういうことになる」


 ヨウショク平原に現れたのが、『ソース』軍だったのがさいわいした。『塩こしょう』軍ならおそらく、作戦を看破かんぱしていたと思う。


 後方を攪乱かくらんされて、『ソース』軍は指揮系統が崩壊ほうかい。戦力の再編成を余儀よぎなくされたらしい。大軍ゆえに時間がかかるだろう。


 これで脅威きょういの一つが消えた。


 しかし、まだ動いていない大軍がいる。『ケチャップ』軍だ。『しょうゆ』軍、『塩こしょう』軍、『ソース』軍に続く、第四の巨大勢力。


 その動向には、注視ちゅうししておかなければならない。


「それが・・・・・・」


 偵察部隊の顔がくもる。


「『いない』としか、言いようがなくて」


「そんなはずはない! しっかりさがせ!」


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