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目玉焼き大戦  作者:
1/10

一口目

 白き大地への侵攻しんこう作戦を開始する。


 その最終目標は、大陸中央にある黄色高地だ。自分たちこそが一番乗りをたそうと、各軍が全速力で進軍する。


 しかし、多くの指揮しきかん警戒けいかいしていた。


 まだ各地の大軍が動いていないのだ。このまま最後まで大人しくしているとは思えない。


やつらはかならず来る!」


 大軍ゆえに、初動がおくれているのか。


 それとも、あとから進軍しても問題なく勝てる、そう考えているのか。


 各軍の指揮官は情報収集に動く。偵察ていさつ部隊ぶたい広範囲こうはんいに放った。


 すぐに判明はんめいしたのは、『塩』軍と『こしょう』軍による、『塩こしょう』合併がっぺい軍の結成けっせいである。


 ただし、これはおどろくことではなかった。あの二つは、もともとなかがいい。過去の戦いにおいてもたびたび、『塩こしょう』合併軍を結成している。


 だから、こちらも先に秘密ひみつ同盟どうめいを結成していた。大軍ではない者たちによる同盟だ。『マイノリティー大同盟』という。


 それぞれの軍が自前の戦力を二分し、片方を大同盟軍として提供ていきょうする。そちらが『塩こしょう』合併軍などを牽制けんせいしている間に、もう片方が黄色高地をりに行く、という作戦だ。マイノリティー大同盟のどの軍が一番乗りしても、うらみっこなしである。


 過去の戦いにおいて、いつも大軍ばかりが勝ってきた。それを今回、自分たちは秘密同盟でおぎなう。


 だが、相手は強大だ。


 しかも、一つではない。『塩こしょう』合併軍の他にも存在そんざいする。きびしい戦いになるのは、ちがいないだろう。


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