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あきなside
はじめて文章を書きました!
温かい目で見守っていただければ幸いです。
人は恋をする。
バカらしいと思っていても、嫌でも不意にしてしまうものだ。
お母さんは切なげに幼い私に言った。
これが私にとってのお母さんの最初で最後の記憶。
私がその言葉の真意を理解する頃には、お母さんは私を捨てて新たな男のもとにいた。
仕事で忙しいお父さんは私のことを見てはくれなかった。
私は愛に飢えていた。
私は愛が欲しかった。
「星野さん。君のことが好きなんだ。付き合ってください!」
高校2年星野明菜こと私は何度目だかわからない愛の告白を受けていた。
「でも...、しほちゃんが猪俣くんのこと好きだって...」
上目遣いで彼を見つめる。
我ながら完璧な演技だ。
「俺は星野さんが好きなんだ!!!」
「ご、ごめんなさい!」
そう言い残して私はその場を立ち去った。
この高揚感はいつも空っぽな私を満たしてくれる。
他人に向けられた好意を奪うこと。
それが私が見つけた愛を勝ち取る方法だった。
拙い文章にお付き合いいただきありがとうございました。
続きもできれば書きたいです!
今後もよろしくお願いします!