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油断大敵

千文字行った

メリークリスマス

周りがさわがしく喋ったり動き回ったりしている中

ウィルクは、魔物の死体に腰かけて待っている

少女を見つけ声をかける。

「おう、これであらかた集まったぞ。

 ・・・ったく毎度思うんだが、魔物って重いよな。

 おかけで一か所にまとめるだけで

 凄い時間がかかっちまった。」

一人何もせず座って待っていた梨華は

申し訳なく思い立ち上がる

「ごめんなさい、みんなに全部任せちゃって

 ・・・結構大変な作業なのにね。」

「全然大丈夫だ、それよりつかれただろう。

 さっさと座って休め。

 ・・・まったく俺に変な気なんか

 遣わなくていいといつも言っているのに。」

ウィルクは、そう言い手で座るようにうながす。

「あはは、そうだね。いつも言われてるね。

 ・・・はあ、つかれた。

 ちょっとMP使いすぎたかも。」

梨華はつらそうに下を向きながら椅子に座る

「ああ、大丈夫か?

 いつも戦闘が終わるとこうだな。

 まあ、いつもはここまでではないが。

 ・・・その魔法はそんなに魔力を使うのか?」

ウィルクはいつものことながら

梨華のことを心配して聞いた。

「うん、いつもなら大丈夫なんだけど

 今日はとくにひどいよ。

 たぶん、ここに来る前に

 魔法の練習してたからだろうけど。

 ・・・魔力切れ一歩手前ってところかな。」

ウィルクは驚き

すぐに鞄から何かの液体の入った薬瓶を出す。

「大変じゃないか、ほらすぐにこれを飲め。

 魔力回復薬だ、飲めばすぐによくなるだろう。」

ウィルクは

ほれっと、薬を梨華に差し出す

梨華は、困ったような表情を浮かべ首を横に振る

「ウィルク・・・

 気持ちはありがたいけどこれは受け取れない。

 だってこれ、とおっても高いのよ。

 こんなものをもらうわけにはいかない。

 これはもっと大切なときに、

 大切な人のために使って。」

梨華は微笑みながら断る

「でも、魔力切れはつらいだろう。

 ・・・それに、俺にとってはお前も大切な奴だ。」

 ウィルクは真剣な眼差しで説得する

「・・・大丈夫だよ。

 私は魔力切れでも

 多少は動けるように訓練を受けているから。」

梨華は、ウィルクの手に薬瓶を握らせ

これ以上は何を言ってもダメだと分からせる。

「・・・そうか。

 もしやばくなったら遠慮なく言ってくれよ。

 すぐに渡すからな。」

ウィルクは、梨華の性格を考え

そんなことはないだろうと思いながら

一応念のために言っておく。

「うん、そのときは遠慮なく言うからね。

 覚悟して待っててよ。」

梨華ははにかみながら

ビシッツと人差し指を前に突き出す

「おう、わかったぜ。心して待っているからな。」

ウィルクはおかしくて

梨華は恥ずかしくて一緒に笑いだした。

「「ははははっ、はははははっ。

 あははははははっ。」」

二人が能天気に笑っていたところに、重要な知らせが入る

「・・・っつ、魔物です!

 魔物が押し寄せてきましたっ!

 南の方角から五体。一体がBランクですっ!

 すでに仲間が二人やられました。重症ですっ!

 その他軽傷多数、早急に来てください!」

かなり、焦りを帯びた声で、伝令の男が報告する。

「分かった、すぐ行くっ。女神様も速くっつ!

 そうか!魔力がっ!どうすればいいんだっ。」

焦って魔力回復薬にまで気がまわらない

ウィルクは頭を抱えている

冷静に報告を聞き

すぐに魔力回復薬に思い至った梨華だが

最終手段にとっておこうと決め

ウィルクには黙っておく。

「大丈夫、それくらいの魔力は残ってる。

 それより、速く行こう。」

「本当に大丈夫なんだな?

 ・・・よし、行くぞっつ。」

そう言って、二人は魔物のほうへ走っていった。









一応フラグをたててみたのですが分かったでしょうか?

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