一撃必殺
今回短いです。
多少残酷なシーンがあります。
(一部の方にとってはという程度です。)
とある戦場でのこと
一人の少女が両手を前に突き出し
呪文を唱えている。
「・・・いでよ、ファイアーストームッ」
すると、火が風にのって回転し
魔物に突っ込んでいき
目の前の魔物が音をたてて燃え上がる。
「ぐぅおーーーっ。」
すぐに魔物はおたけびをあげ倒れ、肉片となる。
「うおおーーーーっ、やったーーーっ。」
冒険者たちが叫び、歓喜をあげている。
ルートも興奮して叫んでいる。
「すげえーーっ、ホントに倒しやがった。
しかも一発で。なあ、ウィルク!
マジで強かったんだな、女神様は。
俺、見直したよ。」
「なっ!すごいだろ女神様は!
・・・ていうか信じてなかったのかよ。」
ウィルクはうれしいような自慢するような顔で話す
「あ、ああ。
別に信じてなかったわけじゃないけど
そんなに簡単に
信じられるようなことじゃないだろ。」
「はっはっはっ!
結局信じてなかったんじゃないか。
まあいいや、おいっ片づけるぞっ。
みんな、そいつを運べっ。」
ウィルクは豪快に笑った後、他の者に指示をだす。
「「「はいっ、・・・よっと、重っ。
うらあっ、どっこいせぇっ。」」」
「・・・とりあえずこの辺に
まとめて置いておきますね。」
二十人ほどが集まり
今しがた倒した魔物の肉片を集める。
肉片といっても
大きいものでは十メートルほどもある巨大な塊だ。
「おうっ、そこでいいっ。
終わったら他のザコどももまとめて近くに置いておけっ!」
「はいっ、分かりやした。
よっしゃあーっ、みんな、やるぞっ!」
「「「おおーっつ!!!」」」
皆は、それから魔物の残骸を集めるために
あちこちへ歩いて行った。
六月二十三日修正しました