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駄々っ子

六月二十三日修正しました

ある日の城門でのこと。

「お姉ちゃんねえ、お姉ちゃん。

 いいでしょ?連れてってよ。」

「だめだってば。

 だめ、今から行くところは本当に危ないの。」

「いいじゃん。ねえ、連れてってよ。

 僕も、いーきーたーい。」

「だめっ。遊びじゃないんだから。

 わがまま言わないの。」

「やだやだやだーっ。行くのっ。

 なんで、お留守番しなきゃいけないの?」

「琉斗。今からお姉ちゃんはお仕事に行くの。

 魔物を退治するとっても危険な仕事なのよ。

 そんな危ないところに

 りゅうちゃんを連れていけるわけないでしょ。

 さっき説明したじゃない。」

「そんなに危ないところなら

 お姉ちゃんも行かないでよ!」

「そういうわけにもいかないの。

 今城壁の外にA級危険種が現れて、

 冒険者や衛兵、国軍は

 みんな討伐に行ってるんだから。」

「ほかの人達が行ってるんなら、

 お姉ちゃんが行く必要はないよ。」

「琉斗。そんなこと言っちゃいけません。

 みんな、この国を守るために戦ってるんだから。

 あの魔物をとり逃がしたら、

 城壁を超えてやってきてたくさんの人が死ぬのよ。

 今もたくさんの人が、戦って死んでいっているの。

 だから今は、一人でも多く人がほしいの。

 お願い、ここで待ってて。」

「お姉ちゃんが行かなきゃいけないのは分かった。

 けど、それなら僕もいくよ。

 僕は、この国の王子なんだよ。

 大変なときにお城で

 何もせずにいるわけにはいかないよ。」

「琉斗、聞いて。確かにあなたはこの国の王子。

 だけど今はまだ子供で、何も出来ない。

 そうでしょ?

 それより、今はお城で状況を聞いて

 今後のために勉強しなさい。

 あなたが大きくなって、

 同じようなことが起こったときのために。

 いいわね?」

「うんっ、分かった!

 ・・・いってらしゃい。

 気をつけてねお姉ちゃん。」

「うん。行ってきます。

 さっさと終わらせて帰ってくるね。」

「早くかえってきてねぇー!」

「うーん。行ってきまぁーす。」

そうして、手を振りながら城から出ていった。


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