男の子
いい忘れてましたがしばらく
金曜日の十二時投稿にさせて頂こうと思っています
どうぞよろしくお願いします
「・・・むぅ、大丈夫だってば。
もうっ、琉斗は心配性なんだからっ。」
梨華が王宮の自室のベッドの上で
たっぷりと積まれたクッションに
体を預けて起き上がっている
「大丈夫じゃないよっ!
ほらっ、自分の体見てみてよ!
まだ黒いので覆われてるでしょ!」
琉斗は置かれている高級そうな椅子にも座らず
先ほどから立ったまま梨華の説得をしている
「う~ん、いや、だから〜。
これは、副作用みたいなものだから大丈夫だってば。
放っとけばそのうち治るから。」
「そのうちでしょ?ダメだよそんなの!
なるべく早く治さなきゃなんだからっ!」
「むーっ、じゃあ分かった。
とりあえず今日一日は休んでるから。
ねっ!それでいいでしょ?」
「う~ん、しょうがないなーっ。
じゃあ、今日はベッドから動いちゃダメだよ!」
「うん、分かった。そうするね。
じゃあ、琉斗。一緒に休もう!」
「えっ?でも・・・いいの?
僕がいるとちゃんと休めないでしょ?」
「いいのよ、別に寝るつもりはないし
一人でいるより琉斗といたほうが楽しいしね。」
「うん!やったーっ!」
それを聞くと琉斗が大喜びして跳びはねる
「よしっ!じゃあ、おいでっ。」
梨華が両手を広げて招き入れると
琉斗が靴を脱いでベッドに乗り梨華の胸にとびこむ
「おっとっと!」
梨華が勢いで倒れそうになりながらも
何とか体勢を立て直す
「よいっしよっ・・・と!」
言いながら琉斗を抱いたまま
クッションにその小さな体をよりかからせる
「・・・ねえ、お姉ちゃん。
そういえばウィルクはどうしたの?」
「んっとね、返事は待ってもらって
とりあえず帰ってもらった。
・・・というか、
「じゃ、じゃあ俺は帰るな。ま、またっ。」
って言って急いで帰っていったよ。」
「そうなんだ・・・・・
あのね、お姉ちゃん。
その・・・お姉ちゃんは・・・
あの人のこと好きなの?」
琉斗が言いにくそうに
しかし真剣な表情で聞いてくる
「っ!えっと、それはその・・・
どうなんだろ?
今までそういう目で見たことなかったから・・・
でも、人間としては嫌いじゃないよ。
優しいし、面倒見もいいし・・・
どうなんだろうね?よく分かんないや。」
「そっか・・・そうなんだ。」
「・・・うん」
「・・・・・あのねっ!
僕はお姉ちゃんがあの人のこと
本気で好きなら応援するよっ!
だから・・・・
僕のことは気にしなくてもいいんだからねっ!」
琉斗は梨華が自分のことを心配して
自分の気持ちを押し殺してしまうのではないかと
心配して梨華に大丈夫だと伝える
「ありがとう、琉斗。
とりあえず考えてみるね。」
「うん!」
琉斗は嬉しそうな顔で返事をする
「・・・・・それでさ、あの剣って
どうやって手に入れたの?」
琉斗がキラキラした目で聞く
「な〜に?琉斗。気になるの?」
梨華が微笑みながら問いかける
「うん!だってあの剣カッコイイんだもん!」
琉斗が少し興奮して言う
「そっか〜・・・琉斗も男の子だもんね。
でも、まだこの剣は早いかな〜。
と・・・いうか、真剣ももう少し
大きくなってからじゃないと心配かなー。」
「むーっ、大丈夫だもんっ!」
「う~ん、じゃあとりあえず
飾り剣で我慢してちょうだい。
お姉ちゃんが買ってあげるから。」
「えっ!?ホントッ?いいのっ?」
「うん、その代わり大きくなるまでは真剣は禁止。
約束できる?」
「うん!約束する!」
「よしっ!じゃあとびっきりカッコイイの
作ってもらおうね!」
「うん!」
とても嬉しそうに答える琉斗の頭を
しばらく撫でた後思いだして言う
「・・・・あぁ、話しがずれたわね。
あの剣はね、聖属性を持ってなくて
闇属性に弱い私のためにおじさんがくれた物なんだよ。」
「おじさんって前に言ってた人のことだよね?」
「うん、そうだよ。」
「僕、その人と会ったことあるの?」
「うん、赤ん坊のときに何度か会ってるよ。」
「そうなんだ?う~ん、全然覚えてないや。」
「あはは、覚えてなくて当然だよ。
本当に小さい頃の話しだからね。
最近も何度か王宮には王様に会いに来てるんだけど
なかなかタイミングが合わなくてね。
おじさんも忙しい人だから・・・
私も最近会ってないかな〜。」
梨華が若干遠い目になって言う
「ねえ!会いに行こうよ!
僕その人に会ってみたい!」
「えっ!おじさんに?
う~ん、私も会いたい・・・
けど、おじさんこの国にいるかな〜?」
「他の国にいることもあるの?」
琉斗が不思議そうな顔で聞いてくる
「うん、基本いろんな所にいるから
会うのは大変なんだよね〜。」
「そっか〜・・・残念だな~っ。」
琉斗が目に見えて残念そうにしているのを見て
考え直した梨華が言う
「う~ん。でも、もしかしたら近くにいるかもしれないし
一応連絡とってみてから決めようか?」
「うん!」
琉斗が一転して明るい顔になり凄く嬉しそうにする
「よしっ!じゃあもう遅いし明日連絡するね。」
「うん!楽しみに待ってるね!」
「よしよし。」
梨華が琉斗の頭をポンポンと軽く叩きながら微笑み
その後はしばらくたわいない雑談をして過ごした




