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梨華の相談



王妃とのお茶会が終わって自分の部屋に帰って来た梨華は

「ただいまー・・・って琉斗いないのか。」

いつも何かと部屋に遊びに来る琉斗がいないのに気づく


「ああ、そうか琉斗は今剣術の稽古中か。」

梨華は言いながらソファーに座る


「う~ん、疲れた。」

梨華は手を伸ばしながら言う


「そろそろ帰ってくる頃かな?」

梨華は部屋の壁に掛けてある時計を見ながら言う


ガチャッ

「・・・ただいまー、お姉ちゃんいる?」

すると琉斗がドアを開け部屋に入ってくる


「おかえりなさい、琉斗」

「お姉ちゃんもおかえりなさい。」

「お疲れ、剣術の稽古してたんでしょ。どうだった?」

「今日はね、先生に誉められたよ。筋がいいって。」

「そっか、良かったね。

・・・疲れたでしょ、座って。」


梨華は自分の座っているソファーを

軽く叩いて座るように促す


「うん」

「えっとね、ちょっと相談したいことがあるんだけど・・・」

「何、どうかしたの?」

琉斗が心配して聞いてくる


「うーんとね、さっき王妃様のところに

行ってきたんだけどね、その時に縁談の話をもらってね

・・・それで、一応断ったんだけど、

お姉ちゃんもいずれは結婚するかもしれないでしょ。

結婚したらここを出ることになる訳だけど、

琉斗は、それでもいいのかなって・・・」


「・・・えっ、お姉ちゃん結婚しちゃうの?」

琉斗は驚きのあまり呆然としている。


「しないよ、今はしない。

けど・・・どうなのかなって思って・・・」

梨華はあわてて否定する


「僕いやだよ・・・そんなの。

僕が大人になるまでは結婚しないで!」

琉斗が梨華の腕をつかんで必死に抵抗する


「もちろん、あなたが大人になるまでは結婚しないわよ。

だから安心して、琉斗。」

「・・・本当に?」

琉斗が小さな声で聞いてくる


「うん」

「・・・本当の、本当に?」

琉斗が心配で、もう一度聞いてくる


「うん、大丈夫だよ。

そんな、無責任に途中で

琉斗を放り出すようなことしない。」

梨華が真面目な顔で言う


「うん、分かった。・・・約束だよ。」

「うん、約束。」

「・・・・・・」

二人はしばらく無言でいる


「・・・ねぇ、琉斗。

気分を直しに王宮ここから出て街に遊びにいかない?」

梨華が耐え兼ねて琉斗に提案する


「えっ、でもいいの?

護衛の兵士とか、王妃様とかに叱られるんじゃないの?」

琉斗が驚いて聞き返してくる


「それなら、大丈夫だよ。

お許しはもらってきたから。

それで、どうする?」

「うん、行く、行くよ。」

琉斗が物凄い勢いで頷く


「じゃあ、さっそく出かけようか。」

「うん、じゃあ、準備してくるね。」

「一人で大丈夫?手伝おうか?」

「ううん、大丈夫。それくらい一人でできるよ。」


「あはは、そうだよね。

もう、赤ちゃんじゃないんだから

それくらいできるわよね。」

「そうだよー、もう。

お姉ちゃんってば、いつまでたっても

僕のこと赤ちゃん扱いするんだから!」

「ごめんね、琉斗。

もう、4歳だもんね。

お姉ちゃん、これからは気をつけるね。」


「うん、分かってくれたらいいよ。

じゃあ、僕準備してくる。」

「うん、行ってらっしゃい。」

「いってきます。」

そう言って琉斗は部屋を出ていった。




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