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梨華の叫び

5月13日編集しました



今から五年前、梨華が王宮に入ってすぐのこと

「・・・えっと、王妃様?

 私は別にパーティーなんか

開いてもらわなくても結構ですから・・・」

「そんなこと言わないでください。

 もう準備もできていますし、

あと数時間後には始まってしまうのですから

 早く支度を済ませてしまわないと・・・」

「・・・分かりました、パーティーには出ます。

 今さら中止するわけにも

 いかないでしょうし・・・

 けど、こんなに飾りつけなくても

 いいんじゃないですか?」

梨華は自分が着させられている

薄いピンクのドレスと髪飾りを

鏡越しに見ながら言う

「まあまあ、この間仕立てたときは

 喜んでおられたではありませんか。

 それにとても似合っておいでですよ。」

「そりゃあ、とても綺麗でうれしいですけど・・・

 まあ、それはいいとしても、

 このドレス胸のところがすごく苦しいんですよ。

 コルセットって言うんですか、

 これもう少しゆるくならないんですか?

 というか、どうしても

 つけなくてはいけないものなんですか?」

梨華はコルセットをしている

胸のところを押さえながら聞く

「コルセットをつけると体のラインが

 倍はきれいに見えますからね。

 ドレスを着るときには欠かせないものですよ。

 それからコルセットはきつくすればするほど

 きれいに見えるものなのですよ。

 ですから、コルセットが多少きつくても

 がまんしてくださいね。」

「・・・・それじゃあせめてギリギリまでは

 脱いでいてもいいですか?」

「ええ、それはかまいませんよ。」

「あと、パーティーには

 顔を見せるだけで構いませんよね?

 パーティーとかそういうのに

 あまり慣れていなくて苦手なので

 あまり長い間このドレスとコルセットを

 つけているのもつらいですし・・・」 

「あら、それはいけませんわ。

 今日のパーティーは、

 あなたの王室入りを祝うものなのですよ。

 主役はあなたなのですから、

 あなたには最後までいて

 頂かなくてはいけません。」

「そんなっ!無理です」

「・・・どうしてもですか?」

梨華が思わず叫ぶと王妃が問い返してくる

「どうしても無理です。

 ・・・せめてもう少し短くなりませんか? 

 例えば途中までとか、だめ・・・ですか?」

「仕方がありませんね、

 ひと通り皆様にご挨拶してからなら

 パーティーを抜けてもかまいませんよ。」

「分かりました、ありがとうございます。

 じゃあ、挨拶が終わったら

 すぐに部屋に戻ってもいいのですね?」

「ええ、その代わり皆様に

 粗相のないように気をつけてくださいね。」








次回もこんな感じで続きます

コルセットのこととかは割と適当です

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