王妃様とのお茶会
5月14日編集しました
「・・・お、遅くなって申し訳ありません!王妃様。」
慌ててドレスに着替え身なりを整えて
王妃がいる中庭に息を切らせながら
小走りでやってくる
「あらあら遅れてなどいませんよ。
むしろちょうどいいくらいですわ。
まあ、ギリギリでしたけれどね。」
王妃はそう言って梨華に向かって微笑む
「・・・申し訳ありませんでした。」
「そう緊張なさらなくともよいのですよ。
さあ、いつまでもそのままでは疲れるでしょう。
どうぞ、お座りなさい。」
王妃は静かな声で座るようにすすめる
「はい、失礼いたします。」
「・・・ところで、
先ほどまで何をしていたのですか?
どうして遅れたと思ったのかしら?
何か理由があったのでしょう。」
王妃はニコニコしながら聞いてくる
「えっとそれはその、少し寝過ごしてしまって。
いえその決して意図的に
やったわけではなくてですね・・・」
「寝坊・・・したんですね。
夜更かしはお肌にも健康にもよくありませんからね。
これからは気をつけてくださいね。」
「はい、・・・気をつけます。」
しばしの間気まずい時が流れ
最初に王妃が言葉を発する
「・・・そういえば今日のドレスは水色なんですね。
とても似合っていますよ。
やはりあなたには淡い色の生地の方が合いますね。
・・・それから、もう少し飾りをつけた方が
良いのではありませんか?
よろしければまたわたしが見立ててさしあげますよ。」
「い、いえ、私はこれくらいでちょうどいいので。
わざわざ王妃様の
お手を煩わすようなことでもありませんし・・・」
梨華は数年前のことを思いだして、全力で拒否する
「あらあら、遠慮なさらなくてもよいのですよ。
完璧に仕上げてさしあげますからねー。」
王妃は実に楽しそうに微笑みながら話している
「いえ、そういうことではなくてですね・・・」
「・・・ああ、もしかして
まだあの時のことを引きずっておられるのですか?」
「え、ええ、まあ・・・」
「あの時のことについては反省しておりますわ。
うふふ、今でも思いだしますね。」
「もう、二度としたくありませんよ。
・・・あんなこと。」
「そんなに嫌だったのですか?
確かに初めてのときは少しつらいですが・・・」
「つらいってもんじゃないですよ。
慣れてる人はいいかもしれませんが私には無理です。
ものすごく締め付けられるんですよ。
骨が折れるかと思いましたよ。」
梨華は王妃が軽く言うので
多少語気を荒めながら涙目で言う
「まあ、そんなに痛かったのですか。
それでトラウマになってしまったと?」
「ええ、そうですよ。
ですから、今回は見逃してください。」
「そういうことならもちろんいいですよ。
その代わりあの時のことを詳しく話してくださらない?
あの時のことはあまりよく覚えていませんの。」
王妃はクスッと笑いながら訊ねる
「ホントは覚えてるくせに・・・」
梨華がボソッとつぶやく
「・・・どうかしましたか?」
王妃が無言で圧力を発してくる
「い、いえ、何でもありません。
えっと、それじゃあ何から話しましょうか・・・」




