番外編 「ナメワカコンビニ」
書き終わった後、自分でもすこぶる意味不明だなと思いながらも
投稿させていただきます……
色々とすみません……
「「いっらっしゃいませ~」」
今日も元気にナメワカコンビニ。
バイトの撫子と和火は忙しく働いております。
あ。
お客さんが入ってきたようです。
「茜~!!
いらっしゃ~い!!
今日はどうしたの??」
「このこに食べさせる揚げた鶏肉を買いに来たの~」
そう言って、掲げて見せたのは、リボンをつけたかわいいマメシバです。
クリッとした瞳が何とも愛らしいです。
「そんな犬、飼ってたか?」
「近所の人から預かってるの~」
「かわいいね。
女の子?」
「うん。
女の子だよ。
名前は豆太郎」
「わんっ!!」
「「…………。」」
メスなのに豆太郎かよ、という本音はなんとか飲み込み、
撫子は営業スマイルを浮かべました。
「ええっと、揚げた鶏肉……フライドチキンだよね?
ごめん、今、きらしてて……。
私、すぐに揚げてくるから少し待っててくれる?」
「ちょおっとまったああああああああっっ!!」
バアアンッと痛そうな音を立てて、茜はレジ台に手を叩きつけました。
「はっはいいいいいいいいいいいいっっ!!??」
「和火っ!!」
「……何?」
ビビりまくる撫子とは対照的に
茜の大声にも慣れているらしく、和火は面倒くさそうに問い返しました。
「何じゃないわよ!!
女の子に油仕事させるなんてどういう神経してるの!?
撫子が火傷でもしたらどうするの!?」
「……」
和火は黙って奥に消えました。
フライドチキンを揚げてくるようです。
「茜、油仕事なんて大丈夫だってば!!」
「ああいうのは男にさせなきゃ、ねえ?」
そう言って、茜は豆太郎の頭をぐりぐりぐりぐりぐりと撫で繰り回しました。
わふぅ……と、うなる豆太郎。
ちょっと痛いようです。
毛が抜けて、円形脱毛症のようになっています。
「ユウさんは?
一緒に来なかったの??」
「それがね!!
もう、聞いて撫子~!!
ユウさんってばね~!!」
「う、うんうん」
茜はひたすら、えんえんと婚約者がいかに素晴らしいかについて語りだしました。
話している間にも、茜は豆太郎の頭を撫で繰り回し続けます。
そろそろ、豆太郎、禿げそうです。
「で、もう、ユウさんほんとにカッコいいの~~~~★★★!!!」
茜はごしごしと豆太郎の顔を執拗にこすりました。
照れ隠しなのかもしれませんが、豆太郎の顔面が潰れそうです。
「……おい、チキンできたぞ」
「ありがと~」
ん、と差し出しされたチキンの入ったレジ袋を受け取ると、
茜は今にも気絶しそうな豆太郎を抱えなおし、ルンルンで店を出ていきましたとさ。