普通

作者：ジオ

ごく普通の中学校に通う少年は自分の部屋のベットで寝転びながら、考えていた。

普通って何なんだろう？

少年の学校でのテストの成績は普通…運動も普通…

顔もイケメンでもなく不細工でもない。

友達からは「お前って何でも普通だな！よ！平凡人間！」とよく言われる。

普通って何なんだろう？

平均ってこと？人並みってこと？

悩む少年…

というか平凡人間って何だよ

お前にとっての普通ことであっても俺にとっての普通じゃないかもしれないじゃないか！

そうすると普通は人それぞれ違うのか…

普通って何なんだろう？

普通って良いことなんだろうか？それとも悪いことなんだろうか？

例えば勉強が人並みに出来る奴と出来ないやつそれだったら前者の方がいいに決まってるじゃないか…

ということは褒め言葉なのか？

しかし、すべてのことが人並みに出来る奴と出来ないものもあるけど、人より優れている奴なら、後者の方がいい人間らしくていいって言うんじゃないだろうか…

てことは普通はダメ？

でも、あの人普通じゃないってどこかおかしい人に悪い意味で使うよね…

ある程度は普通で、でも人より優れている所がないと認めてもらえないってことか？

変わりすぎててもダメ。普通すぎてもダメ。

そんなのワガママだよな…

普通って何なんだろう？

俺はどうしたらいい？

勉強しまくって、テストでいい点とったらいいの？

そうしたら普通じゃないの？それで良いの？

そうしたら、みんなが認めてくれるの？

そもそも認めてもらう必要なんてあるの？

普通って何なんだろう？

「あああああああああああああああああ！！！！！！！」少年は叫ぶ。

「アハハハハハハハ。ハハハハハハハ」少年は笑い転げる。

「こんなことで悩むなんて俺は普通じゃないよな。アハハハハハ！そうだ！そうなんだ！！俺は普通であって普通じゃないんだ！！アハハハハハアハハハハハアハハハハハ…」