表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR

脳内引き出し紛失事件

作者: 遊ぶ人
掲載日:2026/07/17

脳内引き出し紛失事件

 脳内引き出し紛失事件


「あ、いま、頭の引き出しが一個消えた」右後頭部にピキリと奇妙な違和感が走った瞬間、僕は確信した。


 引き出しのラベルには、確か『やる気』とか『根気』とか書かれていたはずだ。


 僕は昔から、努力はするけれど諦めが早い。


 周囲からの評価はいつも「能力は下の下」。


 今日もあと一歩のところで、すべてを投げ出しそうになっていた。


「はぁ……。脳のネジを締め直すのにも、サプリだの何だのとお金がかかるなぁ」


 ストレスが脳のスペックを直撃し、パフォーマンスが低下していく。


 このまま眠ってしまったら、明日の朝にはさらに能力が落ちているかもしれない。


 そんな恐怖が頭をよぎる。


 その時、古いラジオからノイズ混じりの声が流れた。『——こちらは木野家ラジオ。脳内メモリーのバグでお悩みのおじさん、ご安心ください。睡眠中のセーブ機能、まもなくアップデートです』SFのような哲学に浸る気力はもうない。


 僕はただ、失われた引き出しの行方を夢の中で探すため、そっと目を閉じた。

気楽に読んで。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ