変化の兆し
武器を作ったはいいが、妹にあげてしまった。
材料も手持ちにはない。
お金もあと、1500円程度。
『後先、考えない性格だって言われませんか?』
うるさいよ…。
『とりあえず、今日も身体強化で寝ましょう。』
…20秒超えて出来るようになった身体強化。
いつものように気絶するまでやって、そのまま寝落ち。
睡眠学習空間…。
『これからは、3力操作以外のことも鍛えていきます。』
3力を使う感覚を鍛えるのは、苦しみもがくだけ。
正直、きついので、他のことをやらせてもらえるのは助かる。
『何か誤解があったようで、申し訳ありませんが、3力操作を使う感覚を訓練しながら、それ以外も訓練します。同時進行ですね。まずは、体力を一気に消費して放つ技、次に、精神力を消費して、使うスキル、最後は、魔力を消費して使う魔法です。』
…もう、いやなんだが。
『拒否する元気はまだあるみたいですね。では、3力操作を維持したまま、それぞれの力を一気に消費する感覚を味わってください。』
…次の日の朝は、清々しい気持ちで起きる。
起きている間は、睡眠学習空間のように苦しまないでいいからな。
というか、あれは、ただの拷問ではないのだろうか?
『失礼な。拷問ではなく、あなたの今後のためになる訓練ですよ。』
まあ、わかるが…。
妹は、この頃学校で、俺が作ったスライムもどき1万体の棒を学校設備の鑑定機で、鑑定していた。
妹は、レア武器とかは人並みに好きだ。
妹自身も目利きは少しは出来る。
そんなわけで、兄の作った棒の価値には、気づいていた。
鑑定結果。
物品:マナメタルロッド
ランク:D+
能力1:不壊
能力2:持ち手重さ軽減
能力3:攻撃対象重さ倍増
能力4:攻撃時、認識している敵全てに衝撃波攻撃
能力5:スロット1
能力6:スロット2
妹は、すぐに、空きスロットに能力を付与した。
簡単な付与。
装備個人登録と、刀変形。
これで、マナメタルロッドは、妹個人でしか使えなくなり、刀変形により自分の戦闘スタイルの刀に変えることもできるようになった。
「兄貴ってもしかして天才?いや、そんなことないか。でも…。」
妹は、いつもの頼りない兄を思い出し、混乱した。
そのころの、兄こと俺は、朝ごはんを食べ終え、新しい狩場へ向かうのだった。




