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インベントリ

次の日、俺は最悪な目覚めだった。

夢のような夢じゃないあの空間で、24時間ぶっ続けで、3力操作を身に着けたからだ。


起きて下の階に行くと、妹がいた。

今世の妹は、エリート中学でもエースの実力を持っている家族の自慢の娘だ。

俺も大切に扱われているのはわかっているんだが、どうしてもこいつの前では、嫉妬してしまう…。

昨日まで、そんな感じだったんだがな。


「おはよ。」


「…うん。」


普通に挨拶してしまった。

疲れてそれどころじゃないからかな。

まるで、妹に気後れしなかった。


母が作ってくれていたパンを妹の対面で、食べる。

コーヒーっぽい飲み物を飲む。


妹が食事を終えて、立つ。

「行くね。」


「…おう。」


俺も着替えないと。


『おはようございます。』


無視する俺。


『食事を終えたら、インベントリと、異空間牧場の使用感を確認することを推奨します。』


無視してんだけど、こいつずっと勝手にしゃべってやがる。


『取り急ぎ確認した方がいいですよ。』


はいはい。

ご飯中くらい静かにしてください。


『食事が終わったら、プチスライムもどきを倒しに行きましょう。』


…。

とりあえず、食べることに集中する。


朝食を食べた俺は、ジャージに着替えて、言われた通りプチスライムもどきを倒すことにした。


まあ、やることもないので、いいだろう。


俺は、転移ゲートを乗り継いで、街の結界外の壁近く。

小学生もちらほら見られるくらいのところで、サッカーボール大のプチスライムもどきをプチプチしていく。


『インベントリを使って下さい。』


使うって言われもなあ。


『細かい設定はこちらで、行います。半径10mの範囲で、念じるだけで使えます。自転車と同じで、使い慣れると楽ですよ。』


言われた通り念じてみる。


【スライムもどきの体液×12】

【プチスライムもどきのオーブ×3】


これでいいのか?


意外とインベントリ収納は楽しかった。

スライムもどきの体液が874たまった。


満足したか?

『せっかくなので、1000集めましょう。』


スライムもどきの体液が1000たまった。

…満足したか?


『満足です。』


これって金になるの?


『スライムもどきの体液は、専用瓶に入れれば1体あたり100円くらいで、売れますが、専用瓶が90円くらいなので、旨味がありません。』


へーこれで、1万円か。


『…売ると睡眠学習が大変になるんですよ。』


…それ、絶対、お前の匙加減でしかないだろ!


結局1000円分は、売りました。


俺は、1000円で、ラーメンを食べた。


オーブは使うの?

『オーブはあとです。』


オーブは52個。

どうするのか。


『きりが悪いので、100体液回収に行きますよ。あと、回収した体液の売却は、悪目立ちするので、もうだめです。』


…。


『もっと稼げる方法教えるので、絶対やめて下さいね。』


…わかった。

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