60 校長先生のお話
人の子 どうであったか?
あっ こうちょうせんせい
すごかった すごかったよ!
ほっほっほっ そうじゃろ?
久しぶりに儂も全力を出せたわい
次は人の子の番じゃな
うん…
どうした?
こうちょうせんせいたちの あとに…
わたしたちの えんそう… はずかしいよ…
恥ずかしい? なぜじゃ?
だって… あんな すごいの できないもん…
がっこうのテストで リコーダーふいて
コンクールも おなじだと おもってたのに…
同じとは?
みんなで がっき ふいたり うたったり
ふつうの おんがくだと おもってたの
ほっほっほっ そうか
確かにな そんな時期もあったの
えっ?
儂らが初出場時 デスメタルで金賞を取ってな
そこから次第に 派手になっていったの
そうなの?
そうじゃ
今のコンクールは変わってしまったわい
かわったって?
儂らが言えることではないが
今年は動画の再生数で順位を競うなど
派手な演目ばかりになってしまうの
でも たのしかったよ?
そうじゃな 皆も楽しんでおる
文化は時代と共に変わっていくものじゃが
長い歴史を誇る音楽のコンクール
始まりは何を競う大会だったのかの
えっ?
人の子よ
そなたの音楽は決して恥ずかしくなどないぞ
…ほんと?
ほんとじゃ
真剣な音楽を笑うなど 儂らが許さん
そうじゃろ?
ピーーー!
ピーちゃん…
ねぇねぇ はやくはやく
そこの人形は 人の子の友であったか?
うん ともだちだよ
うむ
友と奏でる音楽 それは尊いものじゃ
そなたは そなたたちの音楽をすればよい
こうちょうせんせい…
いかんな つい校長のクセが出てしまったわい
えっ?
タッタッタッ カラカラ
あー じんたいもけいと がいこつ
よかったー こないかと おもってたよ
メンバーが揃ったようじゃな
うん
次は最後のチーム…
呼ばれとるな さぁ行くがよい
儂らに 人の子の音楽を聞かせてくれ
ピーーーーー!
うん いくよ みんな
ねぇねぇ どこいくの?
どこって これから うたうの
コンクールの ほんばん
うた? うたう? はやくはやく
タッタッタッ カラカラ
あっ まって
おんがくしつのおばけさん いってくるね
はっ… えぇ 頑張って
ここで ちゃんと 聞いてるからね
うん
あー わたしのこと おいてかないでよー
ほっほっほっ
コンクール前とは思えんの
あっ あの 校長先生の皆さん
なんじゃ?
私に…サインください!
ほっほっほっ もちろん よいぞ
やったー! ここに4枚色紙あるんで…
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今年の音楽のコンクールも
いよいよ最後の1チームとなりました
ラストを飾るのは
人間がメンバーにいる 人と怪異チーム
「ここは怪異の世界 人が出ていいのか?」
そんな声が上がったと聞いております
しかし 明確なルールは決められておらず
本コンクール初の人間出場となりました
人の世界で 小学生の少女
そして 七不思議の怪異たち
彼女らは どんな演奏をするのでしょうか?
わーーー!
歓声が上がっております
ゲートに姿が見えてきました




