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第4話 首都での暮らし

「お兄さん、今日も外壁掃除たのむよー!」


「はいっ!任せてください!」


はやいもので、首都について3日がたった。

気づけば俺は”こんにちわーく”で紹介された日雇いの常連になっていた。


仕事内容は、建物の外壁掃除とか、食堂の皿洗いとか、荷物運びとか___

首都っていろんな仕事があるんだからすごいや。


にしても、仕事終わりに小銭がもらえて

しかもそれを全部自分の好きにつかっていいんだから、村にいたころよりもはるかに自由を感じる。


最初の夜は安宿の藁ベッドで「これ都会のベッドだ!」って感動してたけど、

三日目の今では、普通に寝返り打って藁を散らしてる。

……慣れってこわい。


「よーし、きれいになったぞ。おじちゃん!こんな感じでどうですか?」


「おう!助かったよペルノ。また頼むな!ほい、今日の日当3000イェーン」


「ありがとうございます!」


3000イェーンを受け取り、宿の方向へ歩き出す。

こっちへ来てから毎日働いて宿代や食事代をひいても少し余裕がでてきたし、

明日は休んで、街でも散策してみようかな。


そう思って、石畳の通りをぶらついていたときだった。


「ねえ聞いた?この前ご近所のソフィさんが占ってもらったらしいわよ」

「え?あの占いの?ほんとに当たるの?」

「それがね、翌日に言われた通りの出来事が起きたんですって!怖いくらいに!」


……占い?


気になって耳がピクリと動いた。


「占い師さん、若い女の子なんだって。すごく綺麗で、でもちょっと変わってるらしいの」

「あらそうなの?若い女の子には興味はないけど、私も主人とのこと占ってもらおうかしら」


若い女の子……?


美少女の占い師。

――このワードに抗える男子がいるだろうか。いや、いない。


……が、頭の中に乗合馬車で出会ったおばあさんの声がよみがえる。

『金儲けのために適当なことをいうインチキな占い師もいるのさ』


うーん……怪しい気もするけど


俺は腕を組んで、悩んだふりをした。


……たぶん、三秒くらい。


まぁ、一度くらい美少女を拝むだけならいいよな


せっかく首都に来たんだ。

これからの仕事運でも占ってもらえば、話のネタにもなる。


俺は噂をしていたおばちゃんたちに駆け寄った。


「あのっ!その占い師さんって、どこに行けば会えるんですか?」


「あなたも行くの?若いのに物好きねぇ。広場を抜けた先の角よ。

 朝から並んでる人もいるけど、運が良ければお昼過ぎでも見てもらえるわよ」


「ありがとうございますっ!」


俺は勢いよく頭を下げ、そのまま走り出した。

白い街並みの向こう。

運命が、待っている____。……気がする



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