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第1話 ジリビーン村

初投稿です。お手柔らかに(__)


ここはノーウェル王国の最南端に位置する、ジリビーン村。

地図にのるかどうかも怪しいような小さな村だ。


人間よりも羊の数のほうが多く、村の娯楽といえば年に一度の羊のレースくらいだ。

あとは畑を耕して、寝て、食って、また畑を耕して

 __そんな生活を、俺は生まれてから14年間ずっと続けてきた。


俺の名前は、ペルノ・サエナー。

この国で一番の貧乏村に生まれた、どこにでもいる男だ。


俺の取柄といえば、この村のじいさんばあさんたちに鍛えられた”コミュ力”と

あとは…よくいえば器用貧乏。つまり、自分でいうのもなんだが、なんの特徴もないような男だ。


容姿もそのへんの草むらに生えてる雑草みたいなもんで、

茶髪、茶目、身長もギリギリ中の下……いや、下の中かもしれない。

まあ、まだ成長期だ。父さんも村で一番の長身だし、伸びしろには期待しておこう。


ジリビーン村では13歳になったら独り立ちするってのが村の習わしではあるんだけど

ちょうど俺が13歳の誕生日のときに父さんが調子に乗ってぎっくり腰に。

やっと治ったかと思えば、次は骨折…。

結局、父さんの代わりに畑仕事やら荷運びやらを請け負ってたら、

あっという間に一年が過ぎて、14歳になってしまった。


そんなある日の夕飯の時間のこと___


「今日も、裏のじいさんのところの畑仕事も手伝ってくれたんだって?ありがとうな、ペルノ」


「まあ、うちの畑仕事のついでだし、たいしたことじゃないよ…っていうかあらたまってなんだよ、いつもそんなこと言わないだろ?」


まさかまた、ぎっくり腰でもやらかしたか?


「いやあ…父さん実は村の医者に骨折の様子を見てもらったんだが、もう完治しているから明日からでも働いていいってようやく許可をもらったんだ」


「え!ほんとうに!?」


驚いて思わず椅子から立ち上がった。


「にいちゃん、ごはんのときは立っちゃだめなんだよ」


「あっごめん」


6つ下の妹に注意をされてしまった。

兄として、ちょっと恥ずかしい……。


「ああ、本当だ。いままで世話かけてしまって悪かったな。ペルノ」


「そんなの気にするなよ。家族だろ?」


口ではそういったけど、胸の奥がふわっと熱くなった。

父さんが元気になったってことは、ようやく俺も独り立ちできるってことだ。


ずっと前から決めていた。

独り立ちしたら、このジリビーン村を出て、首都ノーウェンで働く。

安定した仕事に就いて、金を貯めて、家に仕送りもして

………そしていつかは、きれいなお嫁さんを貰って幸せな家庭を築くんだ。




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