表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/15

第6話 夢……それは奇想天外なこともあるが、毎日そうだと疲れそうだと思うな




「フォワチャァァァァァッッッ!!!」


 田中千夏さんの放った拳は、大地を砕き、海を破り、空の雲を裂きました。そう、彼女の攻撃は、それはそれはすごいと形容できる技であったのでした──


「って言う夢を見たんだよね」


「なぜに?」


「ん〜。まず私たちのいるこの場所ってさ」


「おん?」


「白だよね」


「おん」


「床も天井も壁も全部白。それ以外の色はないし、それ以外のものもないよね?」


「まぁ、そうだね」


「つまり、暇なんだよ」


「……ん?」


「暇だから、暇を全て吹き飛ばすような空想が頭の中をよぎっちゃうんだよ」


「ほ〜ん」


 そのとき、ガタリと音が鳴り、床が木製のものとなる。壁や天井はコンクリートに、そのすぐあとに電灯が8つ。壁には、黒板、日程表などが。


「「……」」


 そして最後に、机と椅子が二つずつと、教卓一つ。


「この作品のジャンルはいつから学園ものになったんだ?」


 今からです。


「はっ!? なんでだよ!」


 それと、服装も変えておきました。


「あっ、これがあのセラー服ってやつ!?」


「これまで私服だったのに!?」


 これが、ナレーションの力です。


「ナレーション、すげぇ」


「さすが黒幕……」


 そこ、変なこと言わない。


「ん? なんて言ったんだ?」


「なんでもないよ。ちいちゃん」


「そうか? なら良いの、か?」


 良いんじゃないんですか?


「お前には聞いてねぇよ」


 けど、これで変な夢も見なくなりますよね?


「お、おぉ多分な」


 それはなりよりです。変な夢を見てストーリーから脱線されては困りますからね。


「この話にストーリーもクソもないだろ」


「ちいちゃん、一応プロットがあるから……」


「あぁ、あの登場人物設定だけのプロット」


「だから……」


「けど、これでよく眠れるな!」


「強引に話を変えた……」


「明日の夢は何かな〜」


「……は〜」


 後日、田中千夏さんは、また変な夢を見たそうです。



 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ