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第10話 キャラが少ないと、できることが少ない。しかし、キャラを増やしすぎると管理が難しいというジレンマ




 学校において、体育の時間ほど、生徒からの反応が両極端な教科はないと言っても過言ではないでしょう。


 運動が好きな人は、それはもう水を得た魚がごとくはしゃぎ、運動が嫌いな人はその時間を忌み嫌い、早く終わることを望むのです。


 さて、そんな体育の時間に対して、田中千夏さんと佐藤美沙さんの反応はというと、後者でありました。


 二人がやらされているのは20mシャトルランです。


 20mシャトルランとは、20mを決められた時間の間に走り、回数が増えていくごとにその時間は短くなっていく、という体力測定の方法の一つです。


 現在42往復をした二人ですが、息が上がっているようです。


「ナレーションッ! 私たちの、出番を、取るな!」


「ちい、ちゃん。別に、もう話したくないし、ナレーションだけでこの話終わら、せよう、よ」


 そうです。その方が建設的でしょう。なにせ、二人とも体力はまさに“風前の灯”というやつでしょう?


「それ、じゃあ、まるで私に体力が、ない、みたいじゃないか……っ! 全ては、作者が体育の教師しか用意しなかったせいで、一時限目から六時限目まで全部体育の授業だったから、だ! 間違えないで、くれよ! 読者諸君!」


「そこ! 余計な会話をしない!」


 田中千夏さんは、高橋先生に注意を受けました。今日でもう三十を超えています。


「くっそ〜! 作者めぇっっっ!!!」


 田中千夏さんの叫びが虚しく空に響きました。



 

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