表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異天神話 Wall of Fiction  作者: あんず
概念世界
2/10

辿り着けない壁の存在

***()よ、本当に良かったのか?』


『ああ、あの程度どうということはない。逆に、我らを殺しに来てほしいくらいさ』


『それは無理な話だろう。天世之自由世界(ローワールド)で生きていくには、選出之天世(ルミナス)試合(ゲーム)の空間に居る全ての存在を殺し吸収した無限を超越した"天世"の存在でなければ困難だ。彼らはまだ、無限×無限の域に達した程度だ』


『無論だ、だが彼らは別枠だ』


 "天世之自由世界ローワールド"の創造神である***()はそう答えながら不敵に笑った。


『……まぁ、良いだろう。我らがこの天井之自由世界ハイ・ワールドに降り立ってから、もう200億年も経つ。そろそろ飽きてきたところだ、多少の道楽を期待するとするさ』


『助かるよ$**()。もう少し待てば、天井へと至る存在が出てくるはずさ。我ら2人以外にな』


『そんなことはあり得んよ。この天井へと至るには無限程度の規模では足りん。無限の超越を内包した天世、さらにその天世を超越し、やっとの思いで"天井"を得る条件が揃うのだ』


『だが、我らはそこまでたどりついた。それでも我ら2人では、これより上は目指せん。だから始めたのだろう?』


『……ふん、まぁ良いさ。もう10億年程度ならここで待ってやる』


『だが、我らもそろそろ戦いの時さ。魔王の復活、我らも勇者として行かねばなるまい』


『もうそんな時か、今回の選出之天世(ルミナス)の試合が面白かったからだろうか、早く感じるな。復活を待つ数百年が』


『まぁ、誤差程度だがな。それでも退屈しのぎにはちょうどいい催しであったことは否定せん』


『では、参ろうか』


『うむ』


 彼らはそう話し、旅に出た。次の"天井"を待ちながら。

楽しめた方は、いいね・ブックマーク・評価お願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ