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二人だけの夜再び

 ほろ酔い加減も良好な良二とライラは、食堂を後にして部屋に戻ってから一時、二人だけのお喋りの時間を楽しんでいた。

 誠一と違って人並みに飲める良二はライラと共に二人掛けのソファに並んで座って、窓から見える夜空の星を眺めつつ、焼葡萄酒ブランデーのグラスを傾けあっていた。

 とは言ってもバー・インフォの経験から、お互いに飲む分量には気を使ってそうだ。

「しかし思ったより黒さん、しっかりプログラムは考えていたんだな。最初は訓練の名を借りた慰安旅行みたいなものか? と思ってたし」

「ちゃ~んと水難救助訓練してたもんね~。心臓を身体の外から刺激とか、空気を直接送り込むとか、あたしたちには新鮮だったね。でも……」

 ライラちゃんの眼が良二をチロリと睨む。

 う……、く、来るかな? 来るかな?

「ペインの奴にはね~。も~油断も隙も無いんだから~」

 やっぱり来た。

「で、でも、本気じゃなかったみたいだし、実際何もなかったし」

「でも、リョウくんもチラチラ見てたでしょ~?」

「え? な、何をかな? かな?」

「ペインの、お む ね」

「え? あ、いや……」

「見てたでしょ~?」

「あ、あんなの目の前で揺ら揺らされたら……あ、でも途中から目を瞑ってただろ?」

「まあね~、ちゃんとあたしたちに義理立てしてくれた事は嬉しいけどぉ~。まさか4人目に……とか思ってない~?」

「ない! それはない! 俺にはお前とカリン、容子で一杯々々だから!」

「前にもあたしで一杯々々だって言ってて、カリンとヨウコちゃん加わったよね~?」

 うう、やっぱそう言うところは覚えられてる……

「う、うん……でも、よく二人とも受け入れてくれたね……」

「リョウくんの認めた娘たちだし~、当然でしょ? カリンも、たった一日でどうしてそこまで入れ込むんだって思ったけど……あたしも人の事、言えないしね~。一日どころか一瞬だったもん。ヨウコちゃんは言わずもがなよ」

 この辺りの感覚と言うか風習と言うか、良二はまだ戸惑ってはいた。

「カリンは確かに合わないとこ多いけど、リョウくんに対して一途に想っているのは疑いは無いしね~。ヨウコちゃんの参戦は意外だったけど、やっぱり良くんを一番に想ってるでしょ? あたしも負けてらんないね~」

 う~む……アデスと言うところはそういうもん! で済ませて良いものか……

 逆に、一夫一婦の中で育った容子がこの現状を受け入れている方が、良二にはびっくりであった。

「で? 天界でも指折りの、あのおっぱいを我が物にしたいわけ~?」

「だからもう無理だって! それに、眼は行っちゃうけどそれだけで付き合おうとか無いし!」

「でも隊長さんに大きなおっぱいは好きか? って聞いたら大好きだって即答してたよ?」

 良二は一瞬、前頭葉あたりに痛みが走った。なんであの人はそう言うとこだけ素直なんだよ!

「一緒にするなって! それに黒さんだってホーラさまやメアの様な控えめな胸の人だって愛でてるしさ。と、言うより……」

「言うより?」

 良二くん、ライラちゃんをチラ見。

「ライラくらいが、素敵かなって……」

「大きいほどいいんじゃないの?」

「それは無い!」

「そう、なの?」

 良二とライラ、二人はちょっと毛恥ずかしそうに見つめ合った。ずっと、お預け食らってはいるが本来は結ばれ合いたいと思っている二人である。今が思い切り時と踏んでも、当然と言えば当然。

「俺はやっぱり……」

「……」

 良二は持っていたグラスを置いた。

 その手でライラの手をそっと握ると、ゆっくり自分の方に寄せる。

 ライラも、抵抗の素振りも見せずに良二に手を引かれるままに身を任せる。

 やがて力一杯お互いを抱きしめ合い、唇を重ね合う二人。

 抱きしめ合いながら一緒に立ち上がり、良二はライラをベッドへ寄せて、彼女を優しく横たわらせる。

 ここに至り、良二の腹は決まった。

 以前から、おそらくは決めていた事ではあったろうが今それをしっかりと自認出来た。

 俺の初めては…………ライラだ!

 お互いが異性との付き合いは初めてであり、正に手探りでお互いを知り合い、育み合い、認め合い、許し合う……

 カリンや容子の件もあり、揺れてしまっていた良二だったが、

 初めて本気で好きなった女性。

 本気で求めた女性、求められたい女性。

 本気で受け入れられたいと思った女性。

 本気で、この笑顔のために生きたいと思った女性。

 それがライラ…………

 再びキスを交わし、また見つめ合う。眼と眼で語り合う様に見つめ合う。

 良二がふと、問うように首を傾ける……

 ライラがそれに答える様に、小さくゆっくり頷く……

 良二は魔石照明の灯りを落とした。暗がりの中でともに服を脱ぎはじめる。

 衣擦れの音が響いた後、一糸まとわぬ姿となった二人はベッドの中にもぐり込み、ゆっくり静かに抱き合う。

 ライラの脚が、腕が、お腹が、胸が、自分と密着し一体となる。

 遂にこの時が来た。


 良二は、この時のために予てより誠一から、ある程度のレクチャーは受けている。

 一、今まで観たAV、エロ漫画、エロゲの描写はすべて忘れろ

 一、相手に気持ちよくしてもらおうと思うな、己が快楽のコツは自分で掴め

 一、焦らず時間を掛けろ、掛け続けろ、相手の体も心も解きほぐせ

 どれも頷ける内容ではあるが、まあ結婚が人生七大不思議筆頭な男の言う事だし? 奥さんの好みはしがらみ・締め小股とかだそうだが、そんなん言われても知らんがな。

 その辺りは忘れはしないが、取り敢えず頭の片隅に……


 キスは今まで何度もしているが、素肌で抱き合いながらの濃厚なキスは、これはまた新鮮だ。唇を頬、顎、首に這わせ、ライラの肌を温もりを感じていく。

 彼女の豊満な胸を痛がらないよう揉み始め、思っていた以上の弾力の弱さに思わず入れかけた力を緩め、乳首を唇と舌で愛撫。

 それらを許し受け入れてくれるライラへの愛おしさが増す中、鶯の谷渡りよろしく彼女の秘部へ愛撫の軸を移す。

 無理に開かず、開いてもらう……を心掛けて舌には極力、力を入れず愛撫。

「あ……ああ……」

 ライラの声が耳に届く。彼女の手が自分の頭に乗せられ、さわさわと撫ぜられる。

 愛撫を続ける。やがて段々と力が抜けるように秘部は開かれ、舌の侵入を受け入れてくれた。

 中指を舌で濡らして敏感な、中の粘膜を傷つけないようにゆっくりゆっくり回し、段々と奥へ、手前へ刺激する。

「あああ……あ、うああ~……」

 ライラの声が高まってきた。自分の頭を押さえる手にも力が加わり腰を少し捩り始める。良二はその反応を意識しつつも、時間をたっぷりかけて、ほぐす様に愛撫を続けた。

 焦りは不思議と感じなかった。いきり立って、もう我慢できない! と言う事もなかった。

 ただ嬉しかった。自分を受け入れ、愛撫に感じてくれている事がとにかく嬉しかった。やがて……

「リョウくん……」

 ライラの甘えるような声……これ以上は言わせちゃいけない、良二の脳裏にはそんな思いが過ぎった。

 位置は先程の愛撫で把握した。誠一の、焦らず時間を掛けろ、は相手のみならず自分のためでもあったかと思いつつ、良二は顔を上げライラの眼を見つめる。

 潤んだライラの紅い瞳はいつもより増して美しかった。

 顔を上げる時、気付かれることなく、そっと自分の唾液を右手で掬っておき、念のため自分の先にローション代わりに塗っておく。これも誠一からの伝授である。

 そのまま手を添え良二を待つライラの秘部にあてがい、ライラの眼を見つめつつ、ゆっくりと挿入……


(魔導特別遊撃隊各員へ非常呼集! 海岸に大型海生魔獣出現! 最強の装備にて海岸へ集合せよ!)

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