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異世界冒険部  作者: ノラえもん
16/25

虹の色/Spectrum

思い付きの雑談。

場面としては、飲み会に挿入しようかと。


よろしくお願いします。

「宇宙は、このように銀河の積層構造となっている」

「おぉっ!?綺麗ですね。虹みたいだ」


トリアさんが静かに差し出した、美しく彩られたグラス。

赤、緑、無色、青、オレンジ、黄緑が色鮮やかに積み重なっていった。


「プース・カフェと呼ばれるカクテルだ。それぞれの比重の違いを利用し、色分けしているんだ。互いに干渉しなければ、美しくも見える。だが、」


カチャッ。


部長はトリアさんから受け取ったマドラーをグラスに挿し、



カチャカチャカチャ……。



くるくると、かき混ぜる。



「破壊。私は、こういうのも好きだな。飲んでみろ」


口に含むと、


「んっ!?……むぅっ……ふぅっ。まずい!」

「ははっ、素直な感想だ。プースカフェは見た目を楽しむ酒だからな。味は二の次だ。

自然界でも色鮮やかなモノは毒を持つことが多い。

では、お前が例えた『虹』は、どうなんだろうな?」


「光の屈折ですよね?ん-?……あぁ、確かに、紫外線もあるかもしれませんね」


「プリズム。……ふむ、紫外線、か。様々な色が混ざった光を、分解することができる」


「そりゃ波長が違うんですから。分かれますよね?」


「それを使えば、お前が考える毒、紫外線もカットできる。

では《善悪の天秤》を用いて、波長の合わないヒトをカットする、取捨選択したらどうなると思う?」


「えっ……?」


「それをローズはやろうとしているんだ」





悪意に晒され続けたローズには選民思想が生まれた。


ヤツは疲れてしまった。


自分は何のために、生まれてきたのか。



セラスに来て、集合知である星の総意に触れた。


星の総意と協力し、セラスに知識を広めようとした。



【導師】ローズ。



だが半端に知ったことで、悪用するモノが現れた。



知識を持たないヒトを食う。


結果として、己を滅ぼすことになるとも知らず。




それはまさに、餓鬼の群れだった。




「黒野、これから先、どんなことがあっても優しさだけは忘れるな」

「んー?よく分かりませんが、少なくともオレに、悪いことはできそうも無いですね」



「ありがとう、愚痴に付き合ってくれて」

「はぁ、そもそも愚痴だったんですか?」




この子たちは、守らねばならない。

どっかで整理したい。

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