表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/8

大瀬百合子は悩む

 大瀬百合子おおぜゆりこは古書センターの前に立っていた。

別に探し物は無いのだが何となく時間を持て余していたからつい足がここへ向かっていた。

 「何をみたもんかなあ」

センターに入りとりあえず数々の本が並ぶ棚に目を通す。


ファッション雑誌。

自分はそんなにこだわっているほうじゃないと理解してはいたが

いい年なんだしいい感じの服装ってあるかしらと一冊手に取ってみた。


パステルカラーのシャツ。

足の露出が多いショートパンツ、スカート。

肩掛けの小さなバック。


これがお洒落なのかと。ずぼらな格好をする自分とは大違い。

 「改めてみるといろいろなんだなあ。勉強だ」

最後まで見ずそっと本を棚に戻す。

 「そういえば(かや)はそれなりにはおしゃれさんだよな」

月刊ファンナ7月号。5年前のファッション誌。


 「気分ものらないしこれだけでいいや」

右手の腕時計を見ると11時50分。お昼の時間。

 「ご飯を食べよう。それからもう一度考えて街を回ろう」

今日に限っては自分の計画性のなさがイヤになる。

せっかくの休みもこれじゃ台無しだ。上手く頭が動かない、もう!


 ふとそんなことを思い浮かべながら店を出ようと入り口の自動ドアの前へ来たが上手く開かない。

 「なんなのこれ」

3回ほど小さく行ったり来たりをしてようやくドアが開いた。


 そのまま一歩を踏み出すと目の前は明るく、目線を上に上げると真っ青な空が広がっていた。

 「私の心とは逆の色ね」

古書センターといえばあの有名な街。

旅行で一度しっかり見たいなぁと思いガイドブック片手に軽く書いてみたり。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ