表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
91/96

91.決死行

 


 時間が経てば経つほど不利になってしまう。躊躇っている暇はない、すぐに行動を開始しなければ。


 尻尾の先の剣状になっている部分を取り外して左手に持ち、手との間に魔力をギリギリまで溜めて力を緩める。すると尻尾の先は勢いよく手から射出された。



(よし、成功!)



 原理は《飛骨拳》と同じだ。狙った通りにオーガキングは初見の攻撃を警戒して対処する。僅かな時間だが、これで前に出るきっかけができた。



 すぐに魔力加速も使って前へ、みるみるうちに距離が縮まる。同時に剣に魔力を流して魔法の準備をする。剣に闇が渦巻く。これを当てれば勝ちだ。



 射出した骨を迎撃したオーガキングが再度攻撃をしてくるが止まらずに進む。回避は最小限、多少の被弾は無視する。肋骨の一部が吹き飛び、頭蓋骨に掠って削れる。顎も外れて落ちた。それでもオーガキングへと向かう。


 止まらない俺を見て、オーガキングはやり方を変えてきた。足元が沼のように変化する。さっき見た拘束の魔法だ。足が絡めとられるが、膝から下を切り離して魔力加速で進む。止まらない。



 もう一度同じように足を切り捨てて加速、オーガキングの目前まで辿り着いた。そのまま空中で剣を振りかぶる。オーガキングは魔法に特化しているからか反応は遅い。



 だがあと一歩のところで《直感》に反応、すぐに《鋼の骨格》を起動して防御する。直後に衝撃が襲い、体が欠けていく。ファイターの投石だ。俺が迫ったときに備えさせていたのだろう。



 地面を転がる俺を見て、オーガキングは笑っていた。決死の特攻を止めて完全に勝ちを確信したのだろう。



(まだ終わってねえよ!)



 地面に左手をつく。角度を調整して《飛骨拳》を発動。俺の体は反動で、高い位置にあるオーガキングの顔に向かって勢いよく飛ぶ。



 驚愕の表情を浮かべたオーガキングはすぐに後ろに向かって倒れ込んでいった。俺は空中で、自由に動けない。とにかく攻撃の軌道から外れようとしたらしい。




 俺は倒れ込んだオーガキングの頭上を通りすぎて、空中でくるりと振り返る。



(この瞬間を待ってたんだ!)



 今なら絶対に躱せない。闇が渦巻く剣を振り下ろす。


 剣から放たれた黒い斬撃は、オーガキングの体を真っ二つに斬り裂いた。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ