86.オーガたち
斬る、斬る、斬る。狂乱して襲いかかってくるオーガをひたすらに斬る。
オーガは巨体だから首を斬り落とすのに少し手間がかかる。だからといって体を斬っても中々致命傷には届かず、気にせず突っ込んでくる。
しばらくの間戦っているが、現状ここに来ているのは普通のオーガばかりで上位種はいない。おそらく上位種には多少なりとも耐性があって、それが全く無い普通のオーガが真っ先に薬の影響を受けているのだろう。
一応まだ余裕はある。攻撃は一度も貰っていないし、纏う魔力も最小限にして節約できてる。問題があるとすれば尻尾から魔法を打つ練習ができないことくらいだ。いつまで続くかもわからない戦いで魔力を無駄にするわけにはいかないのだ。
躱して、飛ぶ。オーガの体を足場に首を落とす。オーガの体に取り付く俺にも遠慮なく攻撃してくるので、タイミングを合わせて同士討ちも狙っていく。小さくて身軽だからこそできることだ。
レベルアップの通知を何度も聞いたがオーガはまったく途切れない。グラシオは集落とか言っていたが、いったいどんな規模なんだろうか。まだ多数いるらしい上位種を一体も見ていないというのに。
改めていつかグラシオを一発殴ってやると決意を固めながらオーガと戦っていると《直感》が反応する。すぐに身をかがめると頭があったあたりにオーガの拳大くらいの石が飛んできた。俺が躱したことで被害を受けたオーガの首を落としてから、石が飛んできた方向を確認する。
そこには普通より一回り大きなオーガが三匹と小柄なオーガが一匹いた。
名前:なし
種族:オーガファイター 種別:大鬼
レベル:5
ランク:B
スキル
《投擲Ⅱ》《肉弾戦Ⅲ》《腕力強化Ⅲ》
名前:なし
種族:オーガリーダー 種別:大鬼
レベル:13
ランク:B
スキル
《率いるもの-》《鼓舞-》《咆哮-》《腕力強化Ⅲ》




