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85.効率のいいレベル上げ

 


 転移装置を使って着いた街では魔族たちから盛大に歓迎された。元々いた街で何もなかったのはグラシオからまだ言葉が通じないと言い含められていたかららしい。帰ったら同じようにお祭り騒ぎになると言われた。



 結局その日は狩りには行かずに街で過ごして朝を迎えた。


「それでは狩場のほうに向かいましょうか。道すがら今回の獲物についても説明いたしますので。」



「おー、やっとか。じゃあ、さっさと行こうぜ。」



 でかいカバンを背負うグラシオについて街を出る。すぐに道を逸れて森の中へ入り走って移動し始める。



「今回の狩りの獲物はオーガです。魔王の種子に適合したハイオーガがいた集落になります。上位種も多数いますので良い経験値となるかと。」



「あ、残しといて良かったみたいなこと言ってたのはそれでか。Cランクのオーガにその上位種多数なら確かにいいレベル上げになりそうだ。」



 しかし俺は普通では考えられない速度でレベルアップしているんじゃないだろうか。同ランクと一つ上のランクを狩りまくるとか無理だろうし。前世の記憶万歳。



「魔王候補様にはできるだけ早く進化して名を手に入れていただきたいので、出来るだけ効率よくいきましょう。」



 グラシオはそう言って立ち止まりカバンを下ろす。中から取り出したのは透明な膜に覆われた禍々しい色の液体だった。



「なんだそれ…。なんかすげー色してんだけど。俺はわからねーけど臭いとかヤバイんじゃねえの?」



「この膜に覆われている間は臭いはしませんよ。これは狂化薬と興奮剤にオーガの好む臭いを付与した特殊な魔法薬です。オーガ種はこの手の精神異常に弱いんですよ。」



 グラシオのその説明に嫌な予感を覚える。



「おいちょっと待て、まさか…。」



「それではこちらでレベル上げをお願いします。ご武運を。」



 言葉とともに薬が空高く放り投げられる。グラシオの手がブレたかと思うと空中で弾けて、薬が雨のように降り注ぐ。



「おま、覚えとけよグラシオー!!」



 グラシオは転移の魔道具で消え、代わりに地響きが近づいて来ていた。




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