83.お勉強は終わり
脇道から戻ってきて尻尾から魔法を打つ。先端に剣を模した部位を作っているから、また魔力を吸われるのではと不安だったがこちらは問題なかった。
人間の体の手以外から魔法を打とうとした時の強烈な違和感も、尻尾からならかなり軽減されている。ひたすら繰り返していけば自然に放てるようになるだろう。
結果に満足してうんうんと頷いているとガルマが声をかけてきた。
「言葉は無事に習得、魔法も後は反復していくのみ。儂が魔王候補殿に教えるべきことはこれで全てですな。」
言われてみればそれはそうだ。特に休みもせずぶっ通しで習い続けてたから、いつまでやるのかとか頭からすっぽ抜けていた。ガルマが一ヶ月経つごとに教えてくれてたから三ヶ月ちょい習ってたのは知ってるが。
「そうか、そうだな。世話になった。ありがとう。」
ガルマに礼を言う。スムーズにいったとはいえ言葉を教えるのとかかなり面倒だったはずだ。魔法も変なところで躓いて困らせたし。
「ほほほ。構いませんとも。無事に魔王になってくだされ。」
黒白の骸骨二人で和やかな空気を出しているとグラシオが声をかけてくる。
「それではこれからは魔王を目指してレベル上げといきましょう。今の魔王候補様でしたら、一度進化すれば自らに名をつけられるでしょう。さらに次の進化で魔王へと到れるはずです。」
魔王領にきて三ヶ月と少し。俺はついに本格的に魔王への道を進み始めることになった。




