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81.必殺技

 


 早速やってみよう、ということでガルマが土魔法で用意していた訓練用の的に少し離れて向き合う。



 この的がとんでもなく頑丈なことはわかっているので思いきり魔力を込めていく。なんとあのハイオーガより硬いのだ。魔力を纏わせた剣で斬りつけても小さな傷をつけるので精一杯だった。ガルマはCランクで傷つけられるだけでも異常だと言っていたが。



 魔力を纏い、手を迂回して剣の内側へ。十分に魔力を流したらまた外へ。魔力に自分の持つ闇と風の属性を付与する。


 すると、剣を中心に闇が溢れ渦巻き始めた。



 しっかり発動できたことに満足して魔法を飛ばそうと剣を振った時、異変が起こった。



(魔力が、吸われる!?)



 纏っている魔力を通して、体の中に残っていた魔力まで魔法に向かって流れ込む。突然のことに慌てて魔力を操る。



 なんとか魔力の制御には成功したが、魔法にはすでに全魔力の三分の一ほどが流れ込んでいた。



 剣から飛んだ巨大な闇の塊は音もなく的を飲み込む。そして、闇が晴れた後に残っていたのは的の残骸だった。



「は?」



 呆然として固まる俺を置いて、グラシオとガルマが残骸を調べに動く。



「見事にバラバラですね。キレイに斬り刻まれている。」



「欠片が脆くなっとるのは闇魔法の弱化が強く働いたんじゃろうな。斬れとるのは魔王候補殿のイメージの影響、バラバラになったのは斬撃が風魔法で拡散されたといったところかの。それにしても儂の作った的をここまで…。凄まじいですな。」



 二人が話しているのを聞いて、徐々に思考が戻ってくる。



 なんかちょっとした思いつきからすげー必殺技が生えてきた。



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